多くのフリーランスは「お金」と「保険」について、少なからず悩みを抱えているでしょう。

そんな悩みを解決してくれるサービス『FREENANCE(フリーナンス)』をご紹介します。

フリーナンスのサービス内容をはじめ、評判や口コミからわかるメリット/デメリットまで徹底解説します。

目次  

FREENANCE(フリーナンス)とは?

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

『FREENANCE(フリーナンス)』は2018年にGMOクリエイターズネットワーク株式会社からリリースされた、フリーランス/個人事業主のための「お金」と「保険」のサービスです。具体的には、損害補償保険、収納代行、即日払いを行ってくれます。

登録は無料、維持費も一切かかりません。資金繰りやトラブルに対するリスクヘッジをすべて自分1人で行わなければいけないフリーランスにとっては、頼もしいサービスです。

FREENANCEの4つのサービス

FREENANCEには、おもに以下の4つのサービスがあります。

  1. あんしん補償
  2. 即日払い
  3. 振込専用口座
  4. 与信スコア

サービス内容や料金など、それぞれ詳しく説明していきます。

サービス1. フリーランスのためのあんしん補償

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

『あんしん補償』は会社員と同じように、さまざまなトラブルによる損害を補償してくれるサービス。

仕事中の事故や仕事の結果による事故など、最大5,000万円まで補償。さらに情報漏洩や著作権侵害などフリーランス特有の事故に関しても、最大500万円までの補償が受けられます。

おもな事故として以下のようなものが挙げられます。

  • 仕事中の事故:最大5,000万円
  • 仕事の結果による事故:最大5,000万円
  • 預かっていた受託物の紛失などの事故:最大500万円
  • ウィルス感染による情報漏えい:最大500万円
  • 著作権侵害による損害賠償請求:最大500万円
  • 納品物の不具合による被害:最大500万円
  • 不慮の事故による納期の延期:最大500万円

支払い限度額に関しては、以下の表をご参照ください。

保証内容 1事故あたりの
補償限度額
期間中の限度額 自己負担額
仕事中の補償 5,000万円 なし 0円
仕事の結果の補償 5,000万円 5億円
受託財物の補償 500万円 5億円
業務過誤の補償 500万円 5億円

▲参考:FREENANCE

サービス2. タイムラグを解消!即日払いサービス

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

『即日払い』は、報酬の入金までにタイムラグがある場合、請求書を買い取り、クライアントに代わって代金を振り込んでくれるサービスです。

フリーランスは1.5ヶ月~2ヶ月後に報酬が支払われることが多いため、すぐに現金が必要な際に役立ちます。資金繰りを自分でしなければいけないフリーランスにとってはありがたいサービスですね。

また個人事業主にとっても、時間と手間がかかる銀行融資に頼る必要もなく、請求書を早期に資金化できるため、キャッシュフローを改善できます。

2社間の即日払いサービスの手数料相場が10%~20%なのに対して、フリーナンスの即日払い手数料は3%~10%。他社と比べてもお手軽に利用できるのが分かります。

また最高1,000万円まで対応してくれるため、急遽大きい資金が必要になった場合でも対応可能です。

手数料 3%~10%
(振込専用口座を使うほど手数料は下がる)
支払い限度額 1万~1,000万円
支払い期日 最短当日振込
その他 取引先には知られない

サービス3. 振込専用口座の開設

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

『振込専用口座』はFREENANCE登録の際に開設できる、専用の振込口座です。事業収入の振込先に指定できるだけでなく、クラウドソーシングサービスやアプリストアの報酬振込先としても利用できます。

振込専用口座に入金された報酬はその後、毎週1回と月初/月末の営業日に自動でメインバンクへ振り込まれます。また振込手数料や口座維持手数料は無料なので、利用をためらう心配もありません。

口座名義を自由に設定できるため、デザイナーなどのペンネームで活躍されている方におすすめです。

手数料 無料
口座名義 自由に設定可能(ニックネーム/ペンネーム)
システム 毎週1回、自動でメインバンクに振込

サービス4. 使えば使うほど上がる!与信スコア

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

『与信スコア』とは、ユーザーに対する信頼度を数値化したものです。振込専用口座へコンスタントに振り込んだり、入金額が増えたりすることで与信スコアは上がります。

与信スコアを上げることで、以下のメリットが得られます。

  • 即日払いの限度額が上がる
  • 即日払いの手数料が低くなる(3%~10%)

FREENANCEを利用するメリット

メリット1. フリーランスでも会社員のようにトラブルから守ってくれる

あんしん補償サービスにより、万が一「トラブルを引き起こしてしまった」「トラブルに巻き込まれてしまった」場合でも、無料で損害補償を受けられます。通常、会社員が会社の保険で受ける補償を、FREENANCEが一手に引き受けてくれます。

また補償額を支払う引受保険会社は、日本有数の損害保険会社である損保ジャパン日本興亜。安心して利用できますね。

メリット2. 収入を安定させやすい

即日払いを利用することで、収入を安定させやすくなります。

報酬が入金されるまでにタイムラグがある案件でも、FREENANCEが即日振り込んでくれるため、安心して引き受けられますね。

メリット3. フリーナンス振込専用口座は利用料/手数料が無料

FREENANCEのほとんどのサービスは、無料で利用できます。無料で損害補償や専用口座を開設できるため、登録して損はないでしょう。

さらに振込専用口座の開設はすべてオンラインで10分ほどで完結できるため、気軽に始められるのも魅力です。

メリット4. 取引先から信用を得られる

フリーランスとしての確かな実力があったとしても、個人や小規模な会社への発注を躊躇する会社は存在します。そんな会社に対して、FREENANCE振込専用口座を開設することで2つの信用をアピールできます。

  • 反社会的勢力ではないこと
  • あんしん補償サービスによって、発注先企業も損害を回避できる

この2つの信用をアピールすることにより、取引先からの信頼が得られ、仕事の獲得も楽になります。

FREENANCEを利用するデメリット

デメリット1. 報酬が自分の口座に振り込まれる日は限られている

基本的には以下の日程で、FREENANCE振込専用口座に入金されたお金はメインバンクに自動で振り込まれます。

  • 毎週1回
  • 月初の営業日
  • 月末の営業日

即日払いサービスがあるとはいえ、最大1週間は資金を利用できない期間が生じるため、日単位で資金が必要な場合には適さないでしょう。

ただしGMOあおぞらネット銀行をメインバンクに設定すれば、平日でも毎日振り込まれます。

デメリット2. 個人間の取引はNG

FREENANCEは個人間取引には利用できません。たとえ個人間の取引で損害を被ってしまっても、あんしん補償の範囲外という扱いになります。

しかしクラウドソーシングサービスを通した個人間取引に関しては、振込先をフリーナンス振込専用口座に指定できます。

FREENANCEの実際の口コミ/評判は?

▲出典:FREENANCE
(画像=Workship MAGAZINEより引用)

口コミや評判をみると、「即日払い」の有用性や、無料で利用できる「あんしん補償」が人気なことがうかがえます。

また新型コロナウイルスによって影響を受けた会社との取引に対する補償や、未払い回避の手段としてFREENANCEが有効であるという声もあがってました。「即日払いを利用することで資金繰りがスムーズになるため、手数料以上のリターンがある」という意見もありました。

一方で、即日払いの手数料が高いという声も。しかし、2社間の即日払いサービスの手数料相場が10%~20%なのと比較すると、FREENANCEの手数料は3%~10%で、相場と比べて安いことが分かります。

以上の評判からも分かるように、FREENANCEは登録しても損はない魅力的なサービスといえます。

FREENANCEはこんなフリーランスにおすすめ

資金の管理が苦手なフリーランス

手数料が安いため、気軽に即日払いサービスを利用できます。即日払いサービスを活用することで、多くのフリーランスが抱える悩みである「資金繰りの課題」を解決できるでしょう。

FREENANCEを活用し、資金管理をスムーズに行うことで、仕事に集中する余裕も生まれますね。

仕事上、さまざまなリスクが伴うフリーランス

フリーランスの場合、機材破損や情報流出などのトラブルに巻き込まれてしまうと、個人が負担できないほど損害賠償が大きくなります。そのため、高額な機材や個人情報などの機密情報を扱うことが多いフリーランスにFREENANCEはおすすめです。

またFREENANCEのあんしん補償では、最大5000万円まで補償を受けられます。FREENANCEに加入していれば、リスクを伴う業務であっても安心して仕事に取り組めるでしょう。フリーで活動する上で、仕事上のリスクヘッジをすることは非常に重要です。

フリーナンス利用までの簡単5ステップ

1. メールアドレスもしくはFacebook/Googleアカウントで登録

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

①FREENANCE公式サイトから、「新規登録」もしくは「今すぐ無料登録」をクリックします。

②メールアドレスを利用して登録する場合は、メールアドレスを入力して、「無料口座開設」をクリックしてください。メールが届いたら、本文のURLから各種情報の設定に移ります。

③FacebookもしくはGoogleアカウントを利用して登録する場合は、「無料口座開設」をクリックします。

2. パスワード/電話番号設定

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

①パスワードを設定します。

②電話番号を登録します。

③電話番号を入力すると、携帯の場合はSMS、固定電話の場合は音声通話に認証コードが送られます。

④確認した認証コードを入力したら、次の工程に移ります。

3. 基本情報の登録

①フリーランス/個人事業主としての簡単な個人情報や仕事の業種などを入力します。

②フリーナンス振込専用口座に屋号/ペンネームを利用したい方は、個人情報とともに入力しておくといいでしょう。

4. 口座情報の登録

フリーナンス振込専用口座から、現金を振り返すメインバンクの口座を登録します。入力を間違えると、報酬などの資金が振り込まれなくなるので、注意して入力しましょう。

5. 身分証明書の登録

下記、いずれかの顔写真付き身分証明書を登録すればアカウント作成完了。サービス利用が可能です。

  • 運転免許証(両面必須)
  • パスポート
  • 写真付き住民基本台帳カード
  • マイナンバーカード
  • 障害者手帳

FREENANCEに類似したサービス

先払い

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

yup株式会社が提供しているフリーランス向け報酬即日日払いサービス『先払い』は、入金前の請求書を提出することで、最短60分で報酬を受け取れます。

メールアドレスとパスワードだけで無料登録でき、先払い申請に必要な書類も「請求書」と「免許書」のみ。報酬の先払いに特化しているため、手続きが簡単で素早く振り込まれます。機能は限られますが、ユーザーの負担が非常に少ないサービスです。

OLTA

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

OLTA株式会社が提供しているファクタリングサービス『OLTA』。請求書を提出することで、24時間以内に見積もり、当日か翌日に報酬を受け取れるサービスです。

OLTAの特徴は、2%~9%という手数料の安さ。他のサービスよりも報酬が受け取れるまで時間がかかる可能性はありますが、比較的お得に利用できるのが特徴です。

フリーランス協会

(画像=Workship MAGAZINEより引用)

フリーランスのために立ち上げられた非営利団体『フリーランス協会』。フリーランスに向けた福利厚生や保険制度を提供しています。

優待や補償を受けるには有料会員になる必要がありますが、制度は納得の充実度。健康診断や人間ドックのほかにも『freee』や『ChatWork』の割引を受けられる優待・最高1億円まで補償される賠償責任保険などが用意されています。

おわりに

今回はフリーランス/個人事業主のためのお金と保険のサービス「フリーナンス」と類似サービスをご紹介しました。

フリーナンス1つでフリーランスの大きな課題である資金繰りとリスクヘッジの2つ解決できます。フリーランスとしてさらなる活躍を目指す方は利用してみてはいかがでしょうか。

(執筆:あんぺい 編集:Sato Mizuki、イズミカズキ)

提供元・Workship MAGAZINE

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