円山公園は、京都市内の東山にある8600㎡もの広大な敷地の公園です。
明治19年12月には、太政官布告に基づいて公園地に指定され、円山公園が誕生しました。
八坂神社や高台寺、知恩院といった寺社仏閣に隣接し、観光スポットと合わせて観光しやすい立地にあります。
京都市内で最古という歴史ある公園内には、日本庭園もあり、四季折々の景色を楽しむことができます。
景観豊かな円山公園の見どころや楽しみ方をご紹介しますので、お出かけの参考にしてください。
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目次
円山公園の歴史を紹介!
円山公園の観光情報
円山公園へのアクセス
京都市内の癒しスポット!円山公園の見どころを紹介
1. 桜の名所としても有名!「四季折々の景色」
2. 国の名勝にも選ばれた「日本庭園」
3. 幕末志士の銅像も!「園内の名所巡り」
円山公園周辺のおすすめ観光スポット
1. 国宝も鑑賞できる浄土宗の総本山「知恩院」
2. 東山を象徴する祇園さんを参拝「八坂神社」
3. 天台宗の門跡寺院!重要文化財も多数「青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)」
枝垂れ桜に日本庭園も!円山公園を観光しよう
円山公園の歴史を紹介!
円山公園が作られたのは、明治19年(1886年)にまで遡ります。
明治19年、明治政府の太政官布告に基づき、公園地に指定されて円山公園が誕生しました。
京都市内の公園の中で最も古い公園は、現在も行楽地や景勝地として人気です。
公園が誕生した明治19年~45年の間に池や噴水の整備、野外音楽堂の設置等が次々行われ、現在の円山公園となりました。
平安時代には、今の円山公園の一帯は真葛ヶ原(まくずがはら)と呼ばれていました。
その後、江戸時代に入り慈円山安養寺(じえんざんあんようじ)が建設され、円山の文字を取って円山と呼ばれるようになったそうです。
円山公園の観光情報
住所 : 京都府京都市東山区円山町他
電話番号 : 075-643-5405
定休日 : 年中無休
営業時間 : 常時拝観自由
料金 : 無料
京都市内の東山にある円山神社は、24時間自由に出入りができる観光スポットです。
定休日等はなく、公園内を季節を問わず気軽に散策してみましょう。
例外として「京都市円山公園音楽堂」は、利用前の予約が必要となります。
音楽堂の利用料金は、行事が無料の場合は土日祝15,420円、平日は13,370円です。
有料の行事を行う場合は入場料の総額7%、30,850円に満たない場合は30,850円が利用料となります。
円山公園へのアクセス
円山公園への移動は、京都観光の中心となるJR京都駅からバス、電車に乗るのが便利です。
駅周辺から円山公園に向かう道路は、混雑することも多いので、公共交通機関を利用すると良いでしょう。
京都駅に向かう際は、伊丹空港からのリムジンバス、大阪や東京といった大都市からはJRを使うと便利です。
駅や市内観光をしながら円山公園に向かう際は、フリーパスもある市バスや地下鉄を利用しましょう。
電車でのアクセス
- 京阪電車「祇園四条」駅から徒歩10分
- 地下鉄東西線「東山」駅から徒歩10分
- 阪急電鉄京都本線「河原町」駅から徒歩15分
バスでのアクセス
- 京都市バス(12・31・46・80・急行100・201・202・203・206・207系統)の「祇園」バス停から徒歩5分
京阪バス(83・83A・84・84C・85・85A・86・86A・86B・87・87A・87B・88・88C系統)「祇園」バス停から徒歩5分
※京都市バスの場合、201~207のバスに乗り、祇園まで向かうのが良いでしょう。
駐車場・駐輪場について
円山公園には、専用の駐車場がないため、周辺の駐車場を利用しましょう。
なお、公園周辺の観光に便利な駐車場は「京都市円山駐車場」です。
円山公園まで徒歩3分、八坂神社、祇園の街までも徒歩すぐの立地にあります。
値段は30分、250円となっています。
駐輪場を利用する場合は、吉本祇園花月前にある「よしもと祇園花月前ポート」を利用すると便利です。
京都市内の癒しスポット!円山公園の見どころを紹介
京都市内の東山にある円山公園は、景勝地としても知られる観光スポットです。
広い敷地で緑豊かな公園内の見どころを厳選して紹介します。
1. 桜の名所としても有名!「四季折々の景色」
東山の豊かな自然に囲まれた円山公園は、四季折々の景色を楽しめる景勝地です。
8600㎡という敷地の公園は、春には桜の名所として知られます。
数ある桜の中でもひときわ目立つ大きな枝垂れ桜は、「祇園しだれ」の愛称で親しまれています。
樹齢200年の木が枯れた後に植えられた2代目の枝垂れ桜は、樹齢80年を超えているそうです。
3月下旬から4月上旬、桜の見ごろに合わせて、公園内では夜のライトアップが行われます。
初夏の時期には、公園一面が緑に染まる新緑を楽しめます。
広い園内には、暑い季節も過ごしやすい木陰が沢山あり、休憩スポットにも便利です。
屋根一面に蔦が絡まったベンチは、30度を超える日でも涼しく過ごせます。
秋や春といった時期に比べると観光客も少なく穴場のシーズンと言えます。
秋になると広大な庭園内のイロハモミジが真っ赤に染まります。
公園内にある「ひょうたん池」は、晴れた日に限り、透き通るような池に紅葉が映し出される景色を楽しめる景勝地です。
春の柔らかさを感じられる景色とは異なり、情緒や風情のある京都らしい景色を鑑賞できます。
公園の敷地が広いため、高台寺や八坂神社といった周辺スポットに比べるとゆったり過ごせます。
2. 国の名勝にも選ばれた「日本庭園」
円山公園の中心付近にある日本庭園は、国指定の名称にも選ばれています。
七代目小川治兵衛によって作庭された庭園は、東山の雄大な自然を借景とした池泉回遊式庭園です。
日本庭園の中心には大きな池があり、奥に進んでいくと渓谷のような景色が広がります。
大正の初めに作庭されたという歴史ある日本庭園は、季節ごとの景色を楽しめる円山公園の魅力が詰まっています。
日本庭園の奥には坂道があり、道沿いに流れる小川は静かな水音を感じられる癒しスポットです。
奥に進むほど観光客がまばらになり、穴場感があります。
日本庭園の中心部にあるひょうたん型の池からは、東山の自然と公園内の木々を一望できます。
季節や訪れた時間帯によって、異なる景色を楽しめるのも魅力です。
大きな池の周辺にあるベンチでは、観光途中に休憩をしている人たちの姿が見られます。
日本庭園の目の前には、春になるとピンク色の花を咲かせる枝垂れ桜が植えられています。
桜の前には大きな鳩のオブジェがあり、花が咲いていない季節には目印となります。
3. 幕末志士の銅像も!「園内の名所巡り」
円山公園の坂道を上がった先には、幕末の志士で知られる「坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像」があります。
二人の像が建てられた背景は、1934年に元海軍大臣だった吉松茂太郎が海軍の祖を作った二人を発起したのが始まりです。
円山公園内に造ることを許可され、坂本龍馬と中岡慎太郎の像が建てられました。
第2次世界大戦時に、銃などの資源にするため政府に没収された銅像ですが、1962年に高知県人会初代会長によって再建されました。
坂本龍馬が立ち、中岡慎太郎が座っている構図は、二人の身長差を隠すためのものだそうです。
二人の偉人を眺めながら、歴史に思いを馳せるのも良いでしょう。
円山公園内にある「銀茶寮」では、京都名物に数えられる「にしんそば」をいただけます。
利尻昆布と鰹で出汁を取ったスープ、一週間かけてあく抜きされたにしんをそばと共に味わいましょう。
公園内で気軽にテイクアウトできる、お団子やぜんざいといったスイーツも販売されています。
また、暑い夏にはひんやりしたかき氷など、季節限定のメニューも完備されています。
公園散策中の休憩や小腹が空いた時に足を運ぶと良いでしょう。
銀茶寮の目の前にあるのは、アイスクリームやお団子をいただける休憩スペースです。
その他にも、定期的に音楽イベントが行われる「円山公園野外音楽堂」といった見どころがあります。
歩きやすい季節は、公園の景色を眺めながら見どころとなるスポットを巡ってみましょう。
円山公園周辺のおすすめ観光スポット
京都東山エリアに位置する円山公園の周辺には、京都観光で多くの人が訪れるスポットが豊富にあります。
浄土宗の総本山と言われ、国宝が境内にある「知恩院」、公園にも隣接している「八坂神社」など、個性豊かな観光スポットばかりです。
1. 国宝も鑑賞できる浄土宗の総本山「知恩院」
市バス206系統「知恩院前」下車から徒歩5分、円山公園のすぐ隣にある高台のお寺です。
知恩院 は、法然上人を開祖とする浄土宗の総本山と言われています。
東山三十六峰のひとつである「華頂山」の自然に囲まれた境内は、荘厳さと都市部の喧騒を離れた開放感を感じさせる観光スポットです。
境内の中心部にある「御影堂(みえいどう)」は、法然上人の御影を祀っています。
国宝にも指定されている御影堂は、1639年徳川家光によって建てられた建築です。
現在は大規模な修理中のため、堂内の鑑賞は休止中となっています。
1622年、徳川家2代将軍秀忠の命によって建設された三門は、国宝に指定されています。
日本国内にある木造の門の中でも最大級の大きさを誇る三門は、参道から階段を上がり、近づくほどに圧倒される存在感です。
「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」、悟りに通じる解脱の3つの境地を表し、「山門」ではなく「三門」と表記されます。
知恩院の観光情報
住所 : 京都府京都市東山区林下町400
アクセス : 市バス206系統「知恩院前」下車から徒歩5分、地下鉄東西線「東山」駅から徒歩8分
電話番号 : 075-531-2111
定休日 : 年中無休
営業時間 : 5:00~18:00(季節により前後あり)
料金 : 無料
2. 東山を象徴する祇園さんを参拝「八坂神社」
市バス206系統、100系統「祇園」バス停から徒歩すぐ、「祇園さん」の愛称で京都の人から親しまれる神社です。
複数のご利益揚があると言われるスサノオミコトを祀る 八坂神社 は、京都の東山を象徴しています。
四条通を歩いて八坂神社へ向かうと「西楼門」が見えてきます。
国の重要文化財にも選ばれている門をくぐり、境内に入ると見えるのが、西楼門と同じく重要文化財の「本殿」です。
本殿の地下には青龍が眠る池があり、東山の地を守護していると伝えられています。
美容に興味がある方は、美人と言われる3人の女神を祀っている「美御前社(うつくしごぜんしゃ)」にも立ち寄ってみましょう。
財運や美容にご利益がある女神を祭る神社は、美のパワースポットと呼ばれています。
拝殿のすぐそばにある湧き水「美容水」は、肌に数滴塗ることで美容のご利益が得られるそうです。
八坂神社の観光情報
住所 : 京都府東山区祇園町北側625
アクセス : 市バス206系統、100系統「祇園」バス停から徒歩すぐ、京阪電車「祇園四条」駅から徒歩5分
電話番号 : 075-561-6155
定休日 : 年中無休
営業時間 : 参拝自由
料金 : 無料
3. 天台宗の門跡寺院!重要文化財も多数「青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)」
地下鉄東西線「東山」駅から徒歩5分、天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡として古くから伝えられる寺院です。
古くから皇室関りがあると言われる格式高い門跡寺院には、国宝の青不動や数々の重要文化財があります。
なお、門跡寺院とは住職が皇室、あるいは摂関家に受け継がれてきた寺院のことです。
観光スポットとして人気の東山エリアにある 青蓮院門跡 は、円山公園から徒歩7分ほどのところにあります。
先に紹介した知恩院や八坂神社からも近く、東山観光の際に合わせて立ち寄ると良いでしょう。
庭園以外は基本的に撮影禁止となっているため、写真撮影の際は注意してください。
境内にはいくつかの殿舎やお堂、池泉回遊式庭園があります。
四季折々に異なる景色を楽しめる境内は国指定の史跡にもなっています。
境内で一番の見どころとなるのが国宝「青不動尊」です。
格式の高い大日如来の化身が不動明王と言われます。
崇高すぎるため直接拝めない大日如来の代わりに、化身の不動明王を拝むようになったそうです。
青・黄・赤・白・黒と5色に振り分けられる不動明王の中でも、青蓮院門跡の青不動は最上位です。
実際にお寺を訪ねて、青蓮院に喜多方しか見られない青不動や庭園を鑑賞しましょう。
青蓮院門跡の観光情報
住所 : 京都府京都市東山区粟田口三条坊町
アクセス : 地下鉄東西線「東山」駅から徒歩5分、市バス5・46・100系統「神宮道」バス停下車から徒歩3分、円山公園から徒歩10分
電話番号 : 075-561-2345
定休日 : 年中無休
営業時間 : 9:00~17:00(16:30受付終了)、春・秋の夜間ライトアップ期間は18:00~22:00(21:30受付終了)
料金 : 大人500円、中高生400円、小学生200円
枝垂れ桜に日本庭園も!円山公園を観光しよう
京都の東山にある円山公園は、春に咲き誇る枝垂れ桜や、国の名勝にも選ばれている日本庭園などがある観光スポットです。
八坂神社や高台寺といった寺社仏閣に隣接し、アクセスしやすい立地にあります。
8,600㎡という広大な敷地の園内を散策して、自然あふれる円山公園の魅力に触れてみましょう。
提供元・TABI CHANNEL
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