東京都の文京区駒込にある六義園は、小石川後楽園と並んで江戸の2大庭園に数えられていたほどの日本庭園です。
広大な園内の中央に大きな池があり、それを周囲の小高い山から眺めつつ景色を楽しめます。

江戸時代からこの地にある庭園は、東京都内でも屈指の景勝地と言われ、国内はもちろん、海外からの観光客も多い人気スポットです。
枝垂れ桜や紅葉といった季節ごとの景色を眺めながら、園内をゆっくりと散策しましょう。

周辺の観光・グルメスポットと合わせて、六義園の見どころを掘り下げてご紹介します。

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目次
六義園ってどんなところ?
六義園の利用情報
六義園のアクセス情報
  電車でのアクセス
ルーツは江戸時代!六義園の歴史を紹介
六義園の見どころを徹底解説!
  1. 春に咲き誇るピンク色の花びら「枝垂れ桜」
  2. 大きな池と日本庭園を一望!「出汐湊(でしおのみなと)」
  3. 水音が聞こえる渓流添いの景色!「滝見茶屋」
  4. 景観豊かな休憩スポット「吹上茶屋・つつじ茶屋」
  5. 六義園随一の絶景スポット「藤代峠」
六義園をより楽しめる穴場スポットを紹介!
六義園周辺の観光スポットを紹介!
  1. 本の展示溢れる美術館「東洋文庫ミュージアム」
  2. ドラマのロケ地にもなるバラの庭園「旧古川庭園」
  3. 見どころ満載な巣鴨のメインストリート「地蔵通り商店街」
風情ある六義園で散策を楽しもう!

六義園ってどんなところ?

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(写真=TABI CHANNELより引用)

六義園は、JR・東京メトロ駒込駅から徒歩すぐの場所にある日本庭園です。
大きな池を中心とした庭園内には、春になると色付く枝垂桜や風情ある茶屋など、さまざまな見どころがあります。
駅からすぐの都市部にありながら、ひとたび園内に足を踏み入れると、四季折々の景色を鑑賞できるのが魅力です。

なお、庭園は池の周りに人口の築山がある「回遊式築山泉水庭園」という方式で造られています。
山の上に登れば、池や六義園全体を高台から見渡せるのも特徴です。
豊かな自然と計算された庭園美を眺めて、リラックスしたひと時を過ごしましょう。

六義園の利用情報

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(写真=TABI CHANNELより引用)

営業時間は通常9:00~17:00まで、春の桜ライトアップ、秋の紅葉ライトアップの際は夜の9:00まで営業されます。
その他、長期休暇時に臨時で営業時間が延長することもあります。
休園日は年末年始となっています。

利用料金は一般300円、65歳以上150円、年間パスポートは一般1,200円、65歳以上600円です。
六義園内では、土曜日、日曜日、祝日に無料の庭園内ボランティアガイドサービスもあります。
詳しくは HP もしくは、入園してすぐのサービスセンターで掛かりの方に訪ねてみましょう。

六義園のアクセス情報

六義園は、JR・東京メトロ駒込駅が近く、アクセス便利な立地にあります。
駅からは標識も多いため、公共交通機関を利用してのアクセスが便利です。
なお、公園には駐車場が完備されていないので、タイムズ本駒込15をはじめとする有料駐車場に車を停める必要があります。

駐輪場はあり、自転車で訪ねる時は安心して利用できます。
公共交通機関で訪れる方が多いことから、混雑時を除けば比較的駐輪場は空いていることが多いです。

電車でのアクセス 

  • JR山手線「駒込」駅から徒歩5分
  • 東京メトロ南北線「駒込」駅から徒歩5分
  • 都営三田線「千石」駅から徒歩10分

ルーツは江戸時代!六義園の歴史を紹介

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(写真=TABI CHANNELより引用)

六義園は、1695年に徳川五代将軍である徳川綱吉の側近、柳沢吉保によって造営されたました。
庭園内には大きな池を作り、その周辺には丘がある起伏に富んだ「回遊式築山泉水庭園」です。
文学にも造詣が深かった柳沢吉保によって名づけられた庭園名の由来は、中国の漢詩や、紀貫之の和歌に使用される詩の六義、六体からきています。

その後、明治時代になり、岩崎弥太郎所有となった際に、現在の六義園のように庭園の周囲が赤レンガで囲まれたそうです。
関東大震災でもほとんど被害を受けなかった庭園は、1938年、当時の東京市に寄贈され一般公開されるようになりました。
1953年には、その優れた景観から国の特別名勝にも指定され、都民だけでなく、都外や国外の観光客からも人気のスポットです。

六義園の見どころを徹底解説!

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(写真=TABI CHANNELより引用)

都内でも屈指の景観を誇る日本庭園、六義園の見どころを徹底解説します。
何度もこの場所を訪れ、園内の人気スポットを知る筆者が、おすすめの見どころや楽しみ方をご紹介します。

1. 春に咲き誇るピンク色の花びら「枝垂れ桜」

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(写真=TABI CHANNELより引用)

六義園の正面門から入って、真っすぐ歩いていくと見えるのが大きな枝垂れ桜です。
3月末ほどに満開を迎える枝垂れ桜は、鑑賞する人の目の前まで枝が垂れ、その花を鑑賞できます。
ピンク色の桜が頭上に咲き誇る景色は、六義園の春の風物詩です。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

3月を過ぎて4月に入ると、満開だった花びらが徐々に散り始めます。
風が吹くとハラハラと舞い散る花びらは、美しい花の滝を見ているかのようです。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

枝垂れ桜の他にも、春から夏頃にかけては園内に華が咲き誇り、色彩豊かな景色を楽しめます。

2. 大きな池と日本庭園を一望!「出汐湊(でしおのみなと)」

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(写真=TABI CHANNELより引用)

枝垂れ桜のある内庭大門をさらに進んでいくと、景色が開けた庭園に出ます。
出汐湊と呼ばれるこの場所は、広い六義園の中でも展望に恵まれた場所の一つです。
目の前には大きな池と対岸の島々が広がり、都心とは思えない風情ある景色を楽しめるのが魅力です。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

見る角度を変えるだけで、まったく異なる景色を楽しめるのもこの場所の特徴です。
自分好みの角度や景色を見つけて、写真撮影をしたりゆったり景色を眺めたりしましょう。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

出汐湊のすぐそばには、売店兼休憩場があります。
昔ながらのお茶屋さんを思わせる外観も魅力的です。
休憩場の中では、お茶をはじめとするドリンクや、甘い団子などのお菓子が販売されています。
六義園散策の休憩スポットとしても利用しましょう。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

出汐湊の裏手にある林の中を進んでいくと、宜春亭と呼ばれる木造の建物が見えてきます。
木々に囲まれた静かな邸宅は、荘厳な雰囲気を感じさせるスポットです。
有料での貸し出しが行われているため、和室から景色を見ながらの茶会もできます。

3. 水音が聞こえる渓流添いの景色!「滝見茶屋」

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(写真=TABI CHANNELより引用)

出汐湊から真っすぐ池沿いに歩いていくと、森の奥に小さな小屋が見えてきます。
瀧見茶屋と呼ばれるこの小屋は、水辺の景色を楽しめる場所です。
小屋の奥には小さな滝があり、ベンチに座りながら水の流れる音や周辺の木々を眺めることができます。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

瀧見茶屋の周辺は水辺が広がり、秋になると鮮やか紅葉と水のせせらぎを一緒に楽しめます。
夏場や春先は、木陰の涼し気な景色を見ながら、リラックスできるのが嬉しい点です。
足元の岩場は、お年寄りや足が不自由な方は注意してお進みください。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

瀧見茶屋の側から池を見ると、池の中ほどに浮かぶ蓬莱島の姿を確認できます。
蓬莱島は、古くから不老不死の仙人が住む島と言われる島です。
震災や台風によって島が崩壊したこともありますが、その都度復元され、現在もアーチ形の石島を眺めることができます。

4. 景観豊かな休憩スポット「吹上茶屋・つつじ茶屋」

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(写真=TABI CHANNELより引用)

六義園の中には、いくつも茶屋と呼ばれる休憩スポットがあります。
その中でも、美しい池を臨める場所が吹上茶屋です。
香り高い抹茶や生菓子をいただきながら、目の前に広がる池を見て一休みしましょう。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

茶の目の前には、松の木や大きな桜の木があり、一年を通して情緒溢れる景色が広がります。
冬場には雪に備えた雪吊り、秋には紅葉、春には桜と、四季折々の変化を楽しめるスポットです。
筆者が訪れた春には、満開に咲き誇る華麗な桜の木を鑑賞できました。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

茶屋の前にあるベンチが並ぶ広場からは、池と小島を一望できます。
出汐湊からの景色と同じく、池の水や木々が風で揺らぐ静かな景色を鑑賞しましょう。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

吹上茶屋の裏手、吹上峯を登った先にあるのがつつじ茶屋です。
明治時代に、つつじの古木材を使って造られた茶屋は、戦災を逃れて今もなおその姿を残しています。
歴史を感じさせる茶屋の中にはベンチがあり、休憩スポットとして利用可能です。

周辺が木々に囲まれている茶屋は、11月の下旬頃になると紅葉に囲まれます。
季節によって変わる景色を楽しめる穴場スポットです。

5. 六義園随一の絶景スポット「藤代峠」

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(写真=TABI CHANNELより引用)

六義園の中でも随一の景観を誇るスポットが藤代峠です。
峠の下から見上げると、木々が生い茂る築山の頂上が確認できます。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

藤代峠を上る途中は坂道が続くため、足元には注意しましょう。
階段を上っている最中、峠の中腹から眺められる景色も綺麗です。
頂上付近はたくさんの人がいて混み合うことも多いので、まずは中腹で景色を写真に収めておくのもおすすめです。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

藤代峠の頂上にはベンチが置いてあり、そこに座りながら園内を一望できます。
視界を遮る木々もない高台から見る六義園は、自然と日本庭園、大きな池が一体となった美しい姿です。
春には花が咲いたカラフルな景色、秋には紅葉の鮮やかな色と季節ごとに見られる景色が異なります。

六義園をより楽しめる穴場スポットを紹介!

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(写真=TABI CHANNELより引用)

尋芳径(はなとふこみち)は、滝見茶屋のすぐそばから真っすぐのびる新緑の道です。
遊歩道の周辺を木々に囲まれた道を歩けば、森林浴を楽しめます。
道が比較的平らなため、車いすや足が不自由な方も移動しやすいのがポイントです。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

尋芳径を抜けた先には、吟花亭跡と呼ばれる場所があります。
その昔、花見を楽しむための小屋があった吟花亭跡は、花が好きな方にピッタリなスポットです。
建物はなくなっているものの、吟花亭の目に前には、大きな桜の木や小さな花が咲き、華やかな景色が広がります。
見逃しがちな場所なので、観光の際はぜひ立ち寄ってみましょう。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

和歌が名前の由来になっている渡月橋は、池の上にかかる石橋です。
石橋の近くには藤代峠や茶屋跡といった見所があります。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

渡月橋の中央から池の方面を見た景色も見どころです。
秋には橋の近くの木々が紅葉で色付き、風情のある光景が広がります。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

陸の上に浮かんでいる小島のように見える築山、妹山、背山(いものやま。せのやま)も忘れずに見ておきたいスポットです。
現在は通行禁止となっている築山ですが、すぐそばまで近づいて、木々や岩が織りなす景色を鑑賞できます。
神話に出てくるイザナミ、イザナミにちなんだ「せきれい石」も築山に置かれているそうです。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

妹山、背山のすぐそばには、園内でも一番大きな石灯篭が置かれています。
大きな石灯篭と周辺の優美な景色を合わせて、写真撮影スポットにもどうぞ。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

その他にも、都心部にあるとは思えない緑豊かな景色を鑑賞できます。
休憩スポットのベンチの後ろにあるのは涼し気な竹林です。

六義園周辺の観光スポットを紹介!

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(写真=TABI CHANNELより引用)

六義園周辺にある観光スポットをご紹介します。
周りには本を展示しているミュージアムからバラが咲き誇る庭園まで、魅力的な観光スポットが満載です。
広大な日本庭園と合わせて、自然や文化に触れて観光を楽しみましょう。

1. 本の展示溢れる美術館「東洋文庫ミュージアム」

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(写真=TABI CHANNELより引用)

東洋文庫ミュージアムは、六義園から徒歩2分、JR・東京メトロ駒込駅から徒歩8分ほどの場所にある美術館です。
大きなビルのような外観をした美術館の中では、本にまつわる企画展示や常設展示が行われています。
館内は緑溢れる庭園もあり、リラックスししたひと時を過ごせますよ。
 

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(写真=TABI CHANNELより引用)

美術館の中には「モリソンの書庫」と呼ばれる大きな本棚が展示されています。
東洋文庫ミュージアムの中でも人気の展示は、1917年東洋文庫の創設者がモリソン博士の書籍2万4,000点を引き取ったものです。
視界の端から端まで本で埋め尽くされる圧巻の光景を目に焼き付けましょう。

東洋文庫ミュージアムの観光情報

住所 : 東京都文京区本駒込2-28-21
アクセス : JR、東京メトロ駒込駅から徒歩8分
電話番号 : 03-3942-0121
定休日 : 火曜日、日祝日、年末年始
営業時間 : 10:00~19:00(入館は18:30まで)
料金 : 大人900円 シニア800円 大学生700円 中高生600円 小学生290円

2. ドラマのロケ地にもなるバラの庭園「旧古川庭園」

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(写真=TABI CHANNELより引用)

JR・東京メトロ駒込駅から徒歩8分ほど、歴史を感じさせる洋館と咲き誇るバラを鑑賞できる庭園です。
都心部にあるとは思えない、異国を感じさせる景色が訪れた人を魅了します。
バラが見ごろを迎えるのは、5月~6月、10月~11月頃です。

なお、大きな洋館はジョサイア・コンドルによって造られたものです。
大正5年に造られた歴史ある洋館の周りには、バラのある洋風庭園だけでなく、日本庭園や滝といった見所もあります。
日本らしい風情ある空間と、洋風の優雅な空間が一体となった観光スポットで散策を楽しみましょう。

旧古川庭園の観光情報

住所 : 東京都北区西ケ原1-27-39
アクセス : JR、東京メトロ駒込駅から徒歩10分
電話番号 : 03-3910-0394
定休日 : 年末年始
営業時間 : 9:00~17:00(12月、1月、2月に不定休あり)
料金 : 大人150円 シニア70円

3. 見どころ満載な巣鴨のメインストリート「地蔵通り商店街」

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(写真=TABI CHANNELより引用)

地蔵通り商店街は、JR巣鴨駅から徒歩4分、駒込駅や六義園からも15分程の場所にある商店街です。
和菓子店やお寺が立ち並ぶ商店街は、落ち着きを感じられます。
商店街の中ほどにある「 とげぬき地蔵(高岩寺) 」は、ご利益のあるパワースポットとして様々な世代の方が訪れる場所です。

お年寄りの原宿と言われていた巣鴨ですが、最近では若者も多く、隠れた穴場スポットとしておすすめです。
かき氷店やスイーツのお店など、散策をしながら一休みできるスポットも豊富にあります。

地蔵通り商店街の観光情報

住所 : 東京都豊島区巣鴨4-22-8
アクセス : JR巣鴨駅から徒歩4分、駒込駅から徒歩15分
電話番号 : 03-3918- 2101
定休日 : 店舗により異なる
営業時間 : 店舗により異なる
料金 : 無料

風情ある六義園で散策を楽しもう!

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(写真=TABI CHANNELより引用)

歴史と風情を感じられる六義園は、都心とは思えない景観豊かなところです。
周辺には美術館のような観光スポット、ピザやラーメン店といったグルメスポットもあります。
日々の喧騒を少しだけ忘れて、自然の中をゆっくり散策してみましょう。

提供元・TABI CHANNEL

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