ストーブなしだと冬キャンプは寒くてできないと思っている方も多いのではないでしょうか?実は冬キャンプでもきちんと寒さ対策ができていると、ストーブがなくても楽しめると言われていますよ。今回はあえてストーブなしの冬キャンプの寒さ対策を紹介します。

目次
1.冬キャンプも人気
2.冬キャンプの防寒対策とは
3.冬キャンプの防寒のコツ
4.ストーブなしの防寒対策1:場所選び
5.ストーブなしの防寒対策2:装備
6.ストーブなしの防寒対策3:冬用テント
7.ストーブなしの防寒対策4:テントの構造
8.ストーブなしの防寒対策5:大型シェルター
9.ストーブなしの防寒対策6:コット
10.ストーブなしの防寒対策7:寝床・寝袋
11.ストーブなしの防寒対策8:便利グッズ
12.ストーブなしの防寒のまとめ

冬キャンプも人気

ゆるキャンで人気になった冬キャンプ

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出典: https://unsplash.com/photos/f5sdemaT7XE(写真=暮らし~のより引用)

本来、12月や1月の真冬のキャンプはシーズンオフです。しかし近年は、冬キャンプを題材にした人気漫画、アニメ「ゆるキャン」の影響もあり、冬キャンプをやってみたい方、楽しんでいる方も多いです。冬にしか楽しめないピンと張り詰めた空気感、綺麗な景色などの魅力が多いですが、気温が地域や標高によっては氷点下になるため本来は上級者向きのキャンプスタイルになります。しっかり防寒対策をしてテント内を暖かくして楽しみましょう。

冬キャンプの魅力

冬キャンプが人気の理由というのは、冬ならではの魅力があるからです。例えば寒いので焚き火をずっとたのしめ、温かい料理も非常においしくいただけます。さらに虫がすくなく蛾、蚊、アブ、ブヨの対策をしなくてもよく、ランタンに虫が集まるということもありません。人気になりましたが、冬キャンプを楽しんでいる人工はまだまだ少なめで、シーズン中だとなかなか予約できないキャンプ場でもすぐに泊まれるなど魅力がたくさんありますよ。

冬キャンプの防寒対策とは

暖房は薪ストーブが人気

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冬キャンプの防寒対策といえば薪ストーブという方が多いのではないでしょうか?薪ストーブがテント内にあるだけで、テント内は半袖でもいいぐらい暖かくなり非常に過ごしやすくなります。また天板部分は焚き火のように調理に使え煮込み料理などをするときにちょうどいい熱源にもなり、非常に使いやすいものが多いです。輸入品もおおいのですが、日本のアウトドアブランドからも冬キャンプ用に薪ストーブが発売されているぐらい人気ですよ。

薪ストーブの暖房は導入が大変

冬キャンプの暖房として非常に使い勝手いい薪ストーブですが、万能ではありません。薪ストーブのインストール(導入)は排煙の処理が必須となり、テントを改造するか、張り方を工夫するなどして煙突をテントの外に必ず出さなければなりません。この部分が初心者にはハードルが高くなり、暖房で悩むポイントになります。今回は便利で定番の薪ストーブを使わずに初心者が気軽に導入できる冬キャンプの防寒対策、暖房について紹介します。

冬キャンプの防寒のコツ

地面から冷える

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家の中なら暖房器具を空気を温めますが、実は地面からも冷えてきます。家だとあまり地面からの冷気は感じませんが、テントだと生地しかないため冷気が伝わってきますよ。冬キャンプの防寒対策は地面からの底冷えを意識するというのがコツです。寝床をきちんと準備するだけでも大きく違いますよ。寒いと途中で目が覚めて寝られない最悪なキャンプになります。地面からの底冷えを意識した対策をしましょう。

電源付きサイトが便利

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薪ストーブがインストールできない冬キャンプでは電源付きサイトを利用しましょう。電源付きサイトの利用は冬キャンプの防寒対策として大きなポイントになりますよ。薪ストーブほど暖房効率はよくありませんが、装備に家電を加えるだけでテント内で快適にくつろげるようになります。ワット数の上限から使える暖房器具は決まっていますが、初心者ほど電源付きサイトがおすすめです。

何でも重ねる

冬の登山、キャンプなどの服装はレイヤリング(重ね着)が基本ですよね。ベース、ミドル、アウターのように着込むという装備が一般的です。冬キャンプでは同じように重ねることで暖かく過ごせますよ。例えばシュラフの中にインナーシュラフを入れる、寝床はマットを重ねる、コットの上にさらにマットを重ねるというふうに重ねることでストーブなどの暖房器具がなくても過ごしやすくなります。

ストーブなしの防寒対策1:場所選び

標高は低い場所が過ごしやすい

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場所選びも立派な寒さ対策です。100m高くなると平地よりも0.6度も気温が下がります。薪ストーブという暖房器具が使えないのであればあまり寒さの強い場所は選ばないほうがいいでしょう。平地のキャンプ場や標高(海抜)が比較的低いキャンプ場がおすすめになります。また太平洋側だと北日本でも雪が少なめになり、雪上キャンプをしたことがない方でも冬キャンプがしやすくなります。

電源付きがおすすめ

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前述したように冬キャンプは基本的には電源付きサイトがおすすめです。電源付きサイトは高価になりますがだいたい1000Wまでの家電が使えるようになりますよ。寒さが緩い場所でなおかつ小さなテントだと電気ストーブがあるだけで暖かくなります。ストーブ類を完全に使わないという場合も電気毛布を寝床に使うと快適にくつろげますよ。電気ポットがあると温かいコーヒー、お茶などがすぐに飲めます。冬は家電が使えたほうがいいですよ。

電源付きサイトでおすすめの家電

キャンプ場によって使えるワット数は異なりますが、1000Wが多いです。1000Wもあるといろいろな家電が使えますよ。製品によりワット数は変わるため参考値として考えてくださいね。電気ストーブは強で800W、電気毛布は50W前後、ホットカーペット600W前後、電気ポット700W前後、こたつヒーターユニット500W前後と使える家電は多いですよ。電源付きサイトは絶対に決められたワット数以上使わないようにしましょう。

ストーブなしの防寒対策2:装備

服装が大事

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冬キャンプは装備が重要となり、どんな装備で冬キャンプに挑むかというのは非常に大切です。服装は前述したように重ね着でできるだけ暖かい格好をしましょう。基本的な装備となるマットや寝袋についても後述しますが、夏用の装備では冬キャンプは無理です。服装も同じで薪ストーブを使わないのであれば着込んで暖かくしないと、電源付きサイトでさまざまな家電を使っても、テントやマットなどの装備を工夫しても寒いですよ。

冬キャンプにおすすめの服装

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登山の装備と同じ考え方となり、肌着は速乾性のあるものがおすすめですが、ヒートテックでも大丈夫です。汗をかくような場合はヒートテックを避けてくださいね。ミドルレイヤーはフリースがおすすめになります。ミドルレイヤーは保温が目的になるため暖かい格好をしましょう。アウターは雪や風を防ぐための服装となり、ダウンジャケットなどがおすすめです。テント内ではアウターを脱いでミドルレイヤーで過ごすようにすると動きやすいですよ。

その他装備を忘れずに

ニット帽や手袋などを忘れないようにしてくださいね。またダウンジャケットは焚き火で穴が開く可能性もあるので、綿のヤッケなどの装備があると便利です。手袋も焚き火を長く楽しむ場合は革製がいいでしょう。

ストーブなしの防寒対策3:冬用テント

冬はスカート付きが便利

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キャンプ用テントは基本的にダブルウォールとなり、フライシートとインナーが分かれています。ここまでは夏用でも冬用でも同じですが、冬に向いているテントはスカートがついています。スカートはフライシートと地面の間にできる隙間をなくし、風が中に吹き込まないようにしてくれますよ。冷たい風が吹き込まないことで、テントの中の温度が下がりにくくなり防寒に有効的です。スカートがバタつかないようにペグダウンできると便利です。

雪上キャンプはスカートを内側に

雪上キャンプではスカートを内側(テント内)のほうに織り込んでペグダウンすることでより冷気の侵入を防いでくれます。冬キャンプに必ずスカートが必要というわけではありませんが、ストーブという最大の暖房器具が使えない状態だとスカートで風を防ぐといった小さな防寒対策をたくさんしていくしか方法はありません。スカートを捲りあげて留められるものだと夏キャンプでも使いやすいですよ。スカートがないテントは自作するといいでしょう。

通気性は必要

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夏のテントのようにインナーがフルメッシュだと寒いですが、冬でも一部メッシュになるテントがおすすめです。冬でも換気できないとテント内の湿度が高くなり結露が雨のようにできますよ。また、結露の原因は外気とテント内の温度差です。換気することで結露が発生しにくくなりますよ。

ストーブなしの防寒対策4:テントの構造

TCかコットン生地のテントがおすすめ

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スカート以外で大切になるのはテントの素材です。テントは主にポリエステルやシルナイロンなどの化繊100%とコットン(綿)との混紡となるT/C、コットン100%の3種類があります。化繊は安いのですが、綿や綿と化繊の混紡と比べると保温性がありません。綿は保温性が高く冬は暖かく過ごしやすいです。また、結露にも強いため少し高価になりますが、冬キャンのテントはT/C素材かコットンのテントがおすすめになります。

防水スプレーで凍結防止

冬キャンプはテントが凍りつくこともあります。防水スプレーをスカートを含めフライシートにまんべんなく振りかけておくと凍結対策になりますよ。コットンは結露に強いですが、水が染み込むと非常に乾きにくく、重たくなります。夏なら問題ないのですが、冬はチェックアウト時間までに乾かない可能性があります。メリットとデメリットをきちんと把握して寒さ対策に活かしてくださいね。豪雪地帯なら装備品に加えておきましょう。

ストーブなしの防寒対策5:大型シェルター

シェルターの中にテント設営

大型シェルターの中にテントを設営するスタイルをカンガルースタイルといい寒さ対策に非常に有効的です。専用のテントが発売されているぐらいですよ。カンガルースタイルの場合はどんなテントでもいいのですが、結露を考えるとコットンが一番快適に過ごせます。大きなシェルターの中のように空気の層があると空気自体が断熱材の役割を果たしシェルター内に張ったテント内が冷えにくくなります。ダブルウォールテントの仕組みと同じです。

シェルターの中で大型ランタンを使用

大型ランタンの裏技的な使い方となりますが、ペトロマックスランタンなどの灯油ランタンは暖房器具としても使えます。ストーブではないので紹介しました。大型シェルターの中なら大型のランタンも使いやすくなりますが、暖かくなるメカニズムはストーブと同じで灯油で燃焼して周囲を温めるため換気を定期的に行い、万が一に備え一酸化炭素警報機も装備品に加えておきましょう。閉鎖空間で燃焼器具を使うと一酸化炭素中毒になる可能性があります。

ストーブなしの防寒対策6:コット

冬キャンプの装備はコットがおすすめ

アウドドアで気軽に持ち運べる簡易ベッドとして人気のコットは寒さ対策として非常に有効的です。温かい寝床を頑張って作ってもいいのですが、コットを使うだけで寒さを感じにくくなりますよ。前述したように寒さは地面から寝床に伝わるため直接マットなどを敷いて寝ると冷えやすいです。空気は温度を伝えにくい性質があり、コットを使うと寝床から離れているため底冷えを感じにくいです。つまりコットを使うだけで一種の防寒対策となりますよ。

コットにマットをプラス

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夏だとコットだけでもいいのですが、冬は防寒対策も兼ねてコットの上にさらにマットをプラスして、そして寝袋を使って寝ましょう。コットだけでも防寒効果がありますが、マットでさらに防寒効果が増します。マットは寝心地だけではなく、寝床からの冷気を遮断する効果がありますよ。高価なマットには断熱性能を表す「R値」を表記しているものがあり、R値が高いものを選ぶと寒さに強いですよ。コットを使わず直接寝床に寝る場合も同じです。

ストーブなしの防寒対策7:寝床・寝袋

寝床(床)はとにかく重ねる

冬は地面から冷えが来るため、寝床は夏よりも重ねて寒さ対策しましょう。夏だとアルミロールマットだけしか使わない方は、アルミのマット、その上にキャンピングマット、さらにラグや毛布をしいていきましょう。前述したように寝袋も1枚ではなくインナーシュラフなどを使って重ねてくださいね。寝袋は重ねすぎて汗をかくと不快になりますが、寝床は重ねすぎてクッション性が増して寝やすい寝床になるだけです。

寝袋は暖かいものを

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(写真=pixabay Photo byPublicDomainPictures、暮らし~のより引用)

寝袋には使用最低温度というものがあります。初心者の方ほど間違えやすいのですが使用最低温度は本来使っては行けない温度となる場合が多く使用最低温度よりも5~10度高い温度で使うようにしましょう。例えば最低温度が0度のキャンプ場では使用最低温度が-10から-5度ぐらいの寝袋がおすすめになります。モンベルやナンガ、イスカなどのトップブランドでは快適に使用できる温度も記載されているので必ず参考にしてくださいね。

ストーブなしの防寒対策8:便利グッズ

湯たんぽ

湯たんぽは非常にキャンプで使いやすいエコな暖房器具です。お湯を入れて寝袋に入れておくだけ暖かい寝袋の完成になり、初心者でも導入しやすい装備となり、水量が多くなるとその分保温性が増しましす。水枕のようなタイプだと持ち運びに便利ですよ。夏は氷枕や水枕としても使える便利グッズです。

便利グッズを探す

暖かくなる便利グッズも活用しましょう。例えば屋外でもしっかり暖かいハッキンカイロや使い捨てカイロの屋外用のものなど便利ですよ。ワークマンからは自社製の専用バッテリーを電源とするヒーター付きのベストが発売されていますよ。また同じようにモバイルバッテリーを電源に使いコンパクトチェアにセットするヒーターカバーなども発売されていますよ。冬キャンプ向けのグッズというものを使ってみましょう。

ストーブなしの防寒のまとめ

ストーブがなくても冬キャンプが楽しめる

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ストーブがなくてもきちんと冬キャンの寒さ対策をすることで、冬キャンプは楽しめますよ。なれてくると電源付きサイトを使わなくても楽しめるようになってくると言われています。毛布やブランケットなど利用できものは何でも利用しましょう。冬キャンプは荷物が多くなることから車を使ったキャンプスタイルに向いています。ゆるキャンのように自転車での冬キャンプは難しいので注意してくださいね。

文・揚げ餅/提供元・暮らし~の

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