増上寺の見どころを完全ガイド！景観豊かな徳川家ゆかりのお寺を観光しよう

東京都港区芝公園にある増上寺は、江戸時代の将軍として知られる徳川家ゆかりのお寺です。

有名な観光スポットである東京タワーの真後ろにそびえる芝公園にあります。
都心部にあるお寺とは思えない広さの境内は、宝物館から徳川家の墓所まで見どころ満載です。

今回は何度も増上寺に足を運んでいる筆者がおすすめの観光ポイントをご紹介します。
周辺の観光・グルメスポットと合わせて、増上寺に行かれる方は参考にしてください。

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目次
増上寺ってどんなところ？
増上寺の利用情報
 増上寺のアクセス情報
 電車でのアクセス
 徳川家ゆかりの寺！増上寺の歴史
 見どころ満載の増上寺！その楽しみ方を紹介
 　1. 増上寺観光のメイン！荘厳な雰囲気に圧倒される「本堂を参拝」
　2. 貴重な宝物と将軍家の墓所！「宝物と徳川墓所を見学」
　3. 徳川家も信仰した黒本尊「安国殿」
　4. 本堂裏手を観光「穴場スポット」
　5. 余すところなく増上寺を楽しむ！「観光の見どころ」
増上寺周辺のおすすめ観光スポット
 　1. 都内を代表する絶景スポット「東京タワー」
　2. 500年以上の歴史を持つ都心のお寺「青松寺」
　3. 広大な敷地の公園を散策！「芝公園」

増上寺ってどんなところ？

増上寺には連日国内外から観光客が訪れています。
徳川家ゆかりの寺としても知られ、境内には将軍家の墓所があるのが魅力です。

戦災から再建された大殿をはじめ、阿弥陀如来を祭る安国殿は、パワースポットしても知られています。
その他にも、ズラッと並ぶお地蔵さまや本堂裏手の圓光大師堂（えんこうだいしどう）など、その見どころは満載です。
東京タワーをはじめ、周辺の観光スポットにも恵まれた増上寺の魅力を掘り下げて紹介します。

増上寺の利用情報

増上寺の拝観可能な時間は、本堂でもある大殿が6:00～17:30、本堂脇にある安国殿が9:00～17:00となっています。
年中無休、いつでも参拝できるため、観光やお出かけの予定を立てやすいのも魅力です。

館内は基本的に無料で参拝できますが、「増上寺宝物展示室」は一般700円となっています。
徳川家墓所は一般500円、宝物展示室とセットの券の場合は1,000円でどちらにも入場可能です。
なお、徳川家墓所と増上寺展示室の定休日は火曜日となっています。

広い境内はじっくり見て回ると1時間以上、本堂や安国殿といった主要スポットのみを巡る場合は30分程です。
観光日程に合わせて境内を散策しましょう。

増上寺のアクセス情報

増上寺のアクセス情報を紹介します。
増上寺は都心部にあり、JR・東京メトロ・都営地下鉄など、さまざまな路線を使ってアクセスできるのが魅力です。
ビジネス街として有名な浜松町からも近く、働く人のオアシスにもなっています。

増上寺境内には、団体用の大きなバスを停めることができる駐車場はありますが、駐車には事前予約が必要です。
車を使って観光をする場合は、周辺の有料駐車場に停車すると良いでしょう。
それぞれの最寄駅から徒歩5分前後なので、観光やお出かけの際は公共交通機関の利用が便利です。

電車でのアクセス

JR線・東京モノレール浜松町駅から徒歩10分
都営地下鉄三田線御成門駅、芝公園から徒歩3分
都営地下鉄浅草線大江戸線大門駅から徒歩5分
東京メトロ日比谷線神谷町駅から徒歩10分

徳川家ゆかりの寺！増上寺の歴史

1393年に酉誉聖聡（ゆうよしょうそう）が真言宗から浄土宗に改装し、寺の名前を増上寺としたのが始まりです。
徳川家の菩提寺となったきっかけは、徳川家康が増上寺の前を通りかかった際、増上寺の僧と対面したのがきっかけと言われています。
風水学的に江戸城から見て、裏鬼門にあたる場所を増上寺が守護している形です。

明治時代には神道国教化政策の中心となりましたが、神仏分離政策が進められるようになると、境内の大部分が芝公園となりました。
駅名にもなっている大門とは、当時の増上寺の総門を指しているそうです。
古くから多くの人に信仰されてるお寺の境内には、重要文化財や東京都指定有形文化財も多くあります。

見どころ満載の増上寺！その楽しみ方を紹介

広い境内には、本堂や安国殿といったメインスポットの他にも見どころが満載です。
東京タワーが真後ろにそびえる景観の豊かさ、パワースポットとしてのご利益など魅力が溢れています。

1. 増上寺観光のメイン！荘厳な雰囲気に圧倒される「本堂を参拝」

増上寺観光のメインスポットとも言えるのが、境内の中心部にそびえる大殿本堂です。
参道の途中で、本堂とそびえ立つ東京タワーを合わせて写真撮影する人の姿も多く見られます。
夜になると、ライトアップされた東京タワーと増上寺のロマンチックな景色を鑑賞できるのも魅力です。

増上寺入り口にある大きな「三解脱門（三門）」は、穢土と極楽浄土をつなぐ入口の役割を果たしています。
都内でも有数の歴史ある建造物で、東日本最大級の大きさを誇る門です。
国の重要文化財にも指定されている門は、増上寺が大造営された江戸時代の面影を今も残します。

門をくぐることで、むさぼり・いかり・おろかさの3つの煩悩から解放されると言われています。
はじめて増上寺を観光で訪れる方は、大きな門を目印にしましょう。

三門から本堂まで続く参道は、都心とは思えないほど緑が溢れています。
休憩を楽しむビジネスマンや木陰で休む観光客の姿が見られるスポットです。
大門から参道、参道から大門といったそれぞれの距離は、阿弥陀如来にまつわる数字とリンクされています。

なお、本堂の中に安置されているご本尊「阿弥陀如来」は、室町時代に作られたものです。
大きなホールのようになっているお堂の中には、椅子もたくさん置かれています。

本尊両脇の壇には、高祖善導大師と宗祖法然上の像が安置されています。
ご本尊と合わせてお参りをしましょう。

2. 貴重な宝物と将軍家の墓所！「宝物と徳川墓所を見学」

増上寺の本堂すぐ脇には、貴重な宝物を展示している「増上寺宝物展示室」があります。
徳川家康公の没後400年を記念して作られた展示室では、徳川家光によって境内に建設された「台徳院殿霊廟模型」が展示されています。
境内は撮影禁止となっているため、実際に足を運んで鑑賞してください。
その他、映像作品を鑑賞できるコーナーや貴重な絵巻物も展示されています。

増上寺の宝物展示室を鑑賞すると、展示室の券とセットで「徳川将軍家旧御霊屋絵葉書」がもらえます。
ポストカードのように使える絵葉書には、徳川将軍家旧御霊屋にまつわる写真が印刷されています。

本堂の右手にある道を進んでいくと、一般公開もされている徳川家墓所にたどり着きます。
2代目将軍の秀忠をはじめ、6人の将軍が埋葬されている墓所です。
宝物館と墓所見学セット券を購入していない方は、堅牢な門の隣にある販売所でチケットを購入できます。
また、一度は空襲で焼かれてしまった墓所ですが、境内の南北にあったものを一か所にまとめる形で再建されました。

墓所内は静かで神聖な雰囲気を感じられるスポットです。
それぞれの墓所の前にある立て札には、埋葬されている人の名前が記されています。

3. 徳川家も信仰した黒本尊「安国殿」

増上寺本堂のすぐ隣にある安国殿は、戦火で焼失していた大殿に代わり、仮本堂として利用されていた建物です。
新本堂の大殿が完成した際に、安国殿と名前を改められました。
お堂の中には、徳川家が信仰し、厄を退け、戦の勝利に導いたと言われる黒本尊が安置されています。

徳川家康も信仰したという黒本尊は、勝ち運や厄除けの神様としても知られるな阿弥陀如来像です。
お堂の中は外観とは異なり、煌びやかで明るい雰囲気となっています。
江戸時代から多くの人の信仰を集めるパワースポットに立ち寄り、お参りをしましょう。

増上寺の黒本尊を観光する上で見逃せないのが、「黒本尊の黒守り」とも呼ばれる勝ち運守りです。
戦の勝利にご利益があったと言われる黒本尊にちなんだ、真っ黒な勝負運アップのお守りを購入しましょう。
御朱印帳も黒と赤のシックなデザインで、お守りと共に人気があります。

4. 本堂裏手を観光「穴場スポット」

本堂の裏手は、観光の際に見逃しがちなスポットです。
本堂の裏道を進んでいくと、都心とは思えない竹林の道が広がります。

竹林の先には、大きな納骨塔や「圓光大師堂」といった見どころがあります。
観光の際、時間に余裕がある方は足を運んでみましょう。

竹林を抜けた先にある小さな茶室が「貞恭庵（ていきょうあん）」です。
徳川14代将軍の皇女和宮ゆかりの茶室と言われています。
1980年に移築、改築された後は、一般利用されるようになりました。
竹林の中に佇む茶室は、外から眺めているだけでも風情を感じられます。

1933年に建立された大きな納骨堂は、戦火を逃れた貴重な建造物の一つです。
無縁のご本骨が祀られている納骨堂に立ち寄った際は、お参りをしましょう。

「圓光大師堂（えんこうだいしどう）」は、法然上人800年御忌を記念してこの地に造られる運びとなったお堂です。
2009年に完成され、増上寺の建築物の中でも新しく上品さを感じさせます。
身体と心を共に磨く念仏道場として開放されている建物は、周辺の自然と合わせた景観の豊かさが魅力です。
筆者が足を運んだ際は、豊かな景色を描き、楽しんでいる方々がたくさんいました。

5. 余すところなく増上寺を楽しむ！「観光の見どころ」

増上寺の境内には、紹介しきれないほどたくさんの見どころがあります。
安国殿のすぐそばにズラッと並ぶお地蔵さまは「千躰子育地蔵尊」です。
子育てにご利益がある言われているお地蔵さまたちは、ニット帽をかぶった可愛らしい姿をしています。

参道の右手を進んでいくと、大きな白い鳥居が見えてきます。
境内東北の鬼門にある神社は「クマノ」・「ユヤ」と二通りの呼称がある「熊野神社」です。
参拝の際に立ち寄ってみましょう。

参道の脇にある「お休み度処芝縁（しえん）」では、季節の野菜を使った定食やおばんざいを味わえます。
外にあるベンチに座ってドリンクや軽食メニューもいただけるため、休憩にもピッタリです。
屋外ベンチは木陰にあり、夏でも直射日光を避けて休憩ができます。

戦後になって再建された「鐘楼堂（しょうろうどう）」は、108の煩悩をその鐘の音で浄化すると言われています。
大きな木製の屋根も歴史を感じさせます。

境内のはずれにある「経蔵」は、徳川幕府の助成によって作られた建物です。
都の有形文化財にも指定されている建物内には、八角形の輪蔵を所蔵しています。

経蔵のすぐ隣には「慈雲閣（じうんかく）」と呼ばれる年中行事にも使われるお堂があります。
見どころ満載の境内をぐるっと回って、増上寺観光を満喫しましょう。

増上寺周辺のおすすめ観光スポット

増上寺周辺の観光スポットをご紹介します。
子供連れの家族から大人まで、幅広い世代の方が楽しめる場所を厳選しました。

1. 都内を代表する絶景スポット「東京タワー」

その雄大な外観を眺めるだけでなく、タワー内の展望フロアからは都内を一望できるのが魅力です。
タワーの麓には、「東京タワーフットタウン」と呼ばれるショッピングモールまであります。

人気漫画「ワンピース」とコラボした「東京ワンピースタワー」エリアでは、子供達も目を輝かせて遊んでいます。
デートやお出かけ、旅行など、さまざまなシーンで訪れたい人気スポットです。

地上150mにある東京タワーの「メインデッキ」からは、周辺の街並みを一望できます。
夜になるとネオンの輝くムーディーな夜景を楽しむことも可能です。
足元が透け透けになっている床、季節ごとのイベントなど、訪れた人を楽しませる工夫もたくさんあります。

東京タワーの観光情報

住所：東京都港区芝公園4‐2‐8
アクセス：都営大江戸線赤羽橋駅から徒歩6分、都営三田線御成門駅A1出口から徒歩6分
電話番号： 03-3433-5111
定休日：年中無休
営業時間：【メインデッキ】9:00～23:00 【トップデッキツアー】9:00～22:15
料金：【メインデッキ】大人900円、子供500円、幼児400円【トップデッキツアー】大人2,800円、子供1,800円、幼児1,200円

2. 500年以上の歴史を持つ都心のお寺「青松寺」

東京メトロ御成門駅から徒歩5分、1476年に創立された歴史あるお寺です。
すぐそばにはパワースポットとして人気の「愛宕神社」もあり、寺社仏閣巡りができます。
長州藩や土佐藩の藩主が亡くなった際に供養する、菩提寺として利用されていました。

青松寺の境内には、変わったデザインの銅像も置かれ、ユニークな姿を鑑賞できます。
境内には水路が流れる心地よい水の音を聞きながら観光を楽しみましょう。

青松寺の観光情報

住所：京都港区愛宕2-4-7
アクセス：都営地下鉄三田線御成門駅から徒歩5分
電話番号： 03-3431-3575
定休日：年中無休
営業時間：参拝自由
料金：無料

3. 広大な敷地の公園を散策！「芝公園」

都営三田線・芝公園駅から徒歩2分、増上寺から徒歩2分程の場所にある広大な敷地の公園です。
公園内の至る所から、東京の名所「東京タワー」を眺められます。
緑や花があふれる公園は、季節ごとの景色を楽しむ景勝地としてもおすすめです。

都心の公園とは思えない豊かな景観の公園は、景色を見ながら歩いているだけで癒されます。
夏には新緑、秋には紅葉といった自然の織り成す景色を鑑賞しましょう。

芝公園の観光情報

住所：東京都港区芝公園1・2・3・4丁目
アクセス：都営三田線芝公園駅から徒歩2分
電話番号： 03-3431-4359
定休日：年中無休
営業時間：常時開放中
料金：無料（一部有料施設あり）

増上寺はアクセス便利な立地にあり、広い境内は神聖な雰囲気と癒しを感じさせる観光スポットです。
徳川家ゆかり、勝負運アップのご利益があるといわれる黒本尊をはじめ、境内には見どころがたくさんあります。
ご紹介した境内の見どころや周辺スポットを参考に、観光やお出かけを楽しんでください。

提供元・TABI CHANNEL