京都の三十三間堂は、正式名称を「蓮華王院(れんげおういん)三十三間堂」と言います。

京都駅から徒歩15分、バスに乗って8分程の場所にあるアクセスしやすい立地にあります。
国宝にも指定されている本堂の中に、500体以上の仏像がズラッと並んでいるのが特徴です。

広い境内には、本堂の他にも季節ごとの景色を楽しめる庭園をはじめ、見どころがたくさんあります。
周辺の観光・グルメスポットと合わせて、お出かけの参考にどうぞ!

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【目次】「三十三間堂」に行ってきた!国宝の本堂に1000体もの仏像が並ぶ京都の観光名所
 

三十三間堂ってどんなところ?
三十三間堂の観光情報
三十三間堂のアクセス情報
バスでのアクセス
電車でのアクセス
駐車場について
国宝にも指定!三十三間堂の歴史
貴重な文化財や国宝も!三十三間堂を観光しよう
1. 国宝も含む1001体の仏像「本堂を参拝」
2. 緑あふれる癒しスポット「景観豊かな庭園」
3. 堂内の穴場を見逃さず観光!
三十三間堂周辺の観光スポット情報
1. 親鸞聖人も祭られる浄土宗の寺「東本願寺」
2. 京都駅近くの名園!「渉成園(しょうせいえん)」
3. 三十三間堂目の前!レンガ造りの博物館「京都国立博物館」

 

三十三間堂ってどんなところ?

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

京都府にある三十三間堂は、後白河上皇の利休だった法住寺殿(ほうじゅうじでん)の一角に建てられた仏殿です。

建物の正式な名称は、「蓮華王院本堂」と言います。

お堂内にある柱間が33もある特徴的な設計から、三十三間堂と呼ばれるそうです。

 

現存している仏堂は、火事で焼失したお堂を鎌倉時代(1266年)に再建したものです。

国宝にも指定された仏堂の中には、同じく国宝に選ばれた千手観音座像をはじめ、1001体の仏像がズラッと並んでいます。

前後十列に渡って並ぶ千体の観音像の姿は、「仏像の森」とも称されるほど。

 

たくさんいる観音様の中には、自分が会いたい人の顔をした仏像がいると言われています。

2018年に、仏堂内の観音像が重要文化財から国宝に指定されたことで、より注目を集める三十三間堂。

仏堂のほか、広い境内には意外と見逃しがちな穴場もあり、じっくり見て回りたい観光スポットです。

 

三十三間堂の観光情報

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

住所 : 京都市東山区三十三間堂廻町657

電話番号 : 075-561-3334

定休日 :年中無休

営業時間 :8:00~17:00(11月16日~3月末日までは9:00~16:00)

料金 :一般600円、中高校生400円、子供300円

 

境内には車いす専用トイレ、平らな道やスロープがあり、車いすやベビーカーを使う方も安心です。

本堂の外は写真撮影が可能ですが、本堂内は写真撮影禁止です。

本堂内は靴を脱いで上がるため、脱ぎ履きしやすい靴を履いていくのが良いでしょう。

 

三十三間堂のアクセス情報

三十三間堂は、京都駅にも近い観光スポットです。

公共交通機関をはじめ、さまざまな手段でアクセスすることができます。

 

京都駅から徒歩で行く場合は15分前後、バスを利用した場合は10分前後で到着します。

バスを利用する際は、一日フリーパスを購入すると乗り降り自由で便利です。

観光客の多くは、移動の際にバスを利用しています。

 

京都市内にはレンタサイクル店も豊富にあり、自転車を使ってアクセスができます。

駐輪の際は、施設内の駐輪場を利用しましょう。

 

バスでのアクセス

「京都」駅より乗車:市バス206、208系統のバスに乗り、「博物館三十三間堂前」下車から徒歩1分

 

電車でのアクセス

JR京都駅中央口から徒歩15分
京阪電気鉄道「京阪七条」駅から徒歩7分
 

駐車場について

三十三間堂には、参拝者のみ利用できる無料の駐車場があります。

バスでアクセスできる観光スポットということもあり、駐車場内は比較的空いていることが多いです。

混雑時には、駐車時間は40分以内と限定されます。

 

ゆっくりと観光をしたい方は、周辺のコインパーキングを利用しましょう。

駐輪場も完備されているため、自転車でのアクセスもできます。

 

国宝にも指定!三十三間堂の歴史

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

三十三間堂は、1165年1月30日に完成した京都の仏堂です。

完成当時は境内に五重塔もある寺院でしたが、1249年に焼失しています。

現在のお堂は、1266年の鎌倉時代に再建したもので、国宝に認定された貴重な建築物です。

 

そんな仏堂は後白河天皇、豊臣秀吉と、日本の歴史に名を刻む偉人の加護を受けていた場所です。

時代ごとに修繕や新たな建物の建設が行われつつ、現在もその姿を残しています。

 

三十三間堂は桃山時代、江戸時代に「通し矢」と呼ばれる行事が盛んに行われたことで知られます。

桃山時代は、120mの距離からお堂にある窓の隙間を通す「百射・千射」、江戸時代には、一日かけて弓矢が何本お堂の軒下を通ったかを競う「大矢数」が盛んだったそうです。

現在は、仏堂内の展示や歴史資料を通して当時の様子を学べます。

 

貴重な文化財や国宝も!三十三間堂を観光しよう

仏堂内に安置されている「木造千手観音坐像」、ズラッと並ぶ千体もの観音像など、複数の国宝を抱える三十三間堂を観光してみましょう。

撮影禁止の館内には、実際に足を運ばなければ見られない圧巻の光景が待っています。

 

1. 国宝も含む1001体の仏像「本堂を参拝」

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

三十三間堂は、観光客の他に修学旅行生も多く訪れる観光スポットです。

多くの人で賑わうチケット売り場は活気があります。

京都駅から徒歩で訪れた場合、目の前にある「京都国立博物館」を目印にしましょう。

バス停からチケット売り場までは徒歩1分程のため、迷わずたどり着けます。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

三十三間堂のメインスポットである仏堂は、1001体もの仏像が並ぶ観光名所です。

お堂の右端と左端には、表情や姿勢に躍動感を感じられる風神・雷神が展示されています。

お堂の中央に展示されている「千手観音座像」は、大仏師の堪慶によって作られた作品です。

 

堂内にある1001体の観音像のうち500体には、当時仏像を作った作者の名前が記されているそうです。

主要な仏像に関する説明書きや、三十三間堂にまつわる歴史資料も合わせて鑑賞しましょう。

写真撮影禁止の堂内ですが、自由に見て回れるため、じっくりとその目に焼き付けておきましょう。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

三十三間堂は、入口付近で靴を脱いで入ります。

個人用と団体用の入り口に分かれているため、観光客の方は個人用から入場しましょう。

お堂の出口付近では、三十三間堂にまつわるお土産も販売されています。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

三十三間堂の境内には、ベンチが置かれた休憩スポットが豊富です。

暑い夏でも日陰になる屋根付きの休憩スポットがあります。

朱塗りの屋根と柱に囲まれた空間は、京都の観光地らしい風情を感じさせます。

 

2. 緑あふれる癒しスポット「景観豊かな庭園」

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

三十三間堂には、見逃しがちな穴場スポットがたくさんあります。

その一つが、正面入り口から100mほど伸びる景観豊かな庭園です。

大きな池を中心とした庭園は、春には花が咲き、秋には木々が色付く季節ごとの景色を鑑賞することができます。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

庭園沿いに伸びる遊歩道は、森林浴をしているかのような気分に浸れます。

静かで涼し気な木陰の道は、境内でも随一の癒しスポット。

国宝の仏堂や観音様が祀られたお堂とは異なり、自然に触れられるのが庭園エリアです。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

入口付近の庭園と、遊歩道を進んだ先にある庭園では異なる景色を楽しめます。

木々に囲まれた遊歩道は、暑い夏にも木陰で涼みながら散策できるのが魅力です。

 

3. 堂内の穴場を見逃さず観光!

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

三十三間堂の仏堂の周囲には、さまざまな見どころがあります。

堂内を見学して帰る方も多いですが、穴場とも言える見どころをぜひ鑑賞しましょう。

 

入り口付近の片隅にあるお堂の中には、沢山のお地蔵さまが安置されています。

お賽銭箱も常備されているため、お参りに立ち寄るのも良いでしょう。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

空に向かってそびえる「写経奉納塔」は、空に向かってスッと伸びる大きな石造りの塔です。

お堂の周りをぐるっと回ると、「写経奉納塔」の他にも記念碑や神社があります。

筆者が訪ねた際は、仏堂の中は人で溢れかえっていましたが、お堂の周辺は観光客が少なく穴場的な雰囲気でした。

人で賑わう仏堂内の観光を楽しんだ後は、ゆっくり境内を歩いて穴場散策をしてみましょう。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

入口から見て奥に進んでいくと、大きな鐘楼が姿を表します。

実際に突くことはできませんが、写真に収めたくなるスポットです。

鐘楼の奥から仏堂の裏手に向かって歩いていくと、観光客の姿がかなり減り、穴場感がグッとアップします。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

三十三間堂にゆかりのある武将・豊臣秀吉によって寄進された築地塀が「太閤塀」です。

境内からズラッと伸びる塀を見るのはもちろん、出口を出た後に外からその姿を眺めるのも良いでしょう。

塀の上にある瓦には、豊臣家の家紋が記されています。

 

太閤塀にすぐそばには、「南大門」と呼ばれる大きな門があります。

太閤塀と南大門は共に、重要文化財に選ばれている貴重な建築です。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

入口から見た仏堂の裏側に佇んでいるのが、稲荷神社です。

大きな石造りの鳥居が目印の稲荷神社は、商売繁盛といったご利益があると言われています。

鳥居を二つくぐった先にある、稲荷神社の本堂を参拝しましょう。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

三十三間堂の中には、沢山の碑が置かれています。

境内の至る所にある碑を巡ってみるのも良いでしょう。

 

三十三間堂周辺の観光スポット情報

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

京都駅からも近い三十三間堂周辺には、観光スポットが豊富です。

三十三間堂の目の前にある博物館、名称として知られる日本庭園といった観光地があります。

 

1. 親鸞聖人も祭られる浄土宗の寺「東本願寺」

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

JR京都駅から徒歩8分、三十三間堂から徒歩15分程の場所にあるお寺です。

浄土真宗の「真宗大谷派」の総本山であり、親鸞聖人が祀られています。

境内の中央にある「御影堂」は、観光客が中に入れる施設です。

 

親鸞聖人のお御影が安置されている堂内は、神聖な雰囲気を感じさせます。

隣にある阿弥陀堂と合わせて参拝しましょう。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

広い境内にはさまざまな見どころがあります。

その中でもひときわ目を引く「御影堂門」は、観光客を出迎えるお寺の玄関口です。

歴史を感じさせる佇まいの門は、写真撮影スポットになっています。

 

ちなみに、東本願寺から徒歩10分程の場所にある「西本願寺」とは境内の造りが似ています。

徒歩10分圏内の二つのお寺に立ち寄って、それぞれのお寺の違いや、似ている点を見比べてみるのも良いでしょう。

 

東本願寺の観光情報

住所 : 京都市下京区烏丸通七条上る

アクセス : JR京都駅から徒歩8分

電話番号 : 075-371-9210

定休日 : 年中無休

営業時間 : 【3月~10月】5:50~17:30 【11月から2月】6:20~16:30

料金 : 無料

 

2. 京都駅近くの名園!「渉成園(しょうせいえん)」

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

渉成園は、京都駅から徒歩10分程の場所にある日本庭園です。

東本願寺の飛地境内である庭園では、自然が織りなす景色を鑑賞できます。

 

写真好きな方や、自然を見るのが好きな方は特に必見です。

筆者が梅雨前に足を運んだ際は、中央の池に蓮の葉が浮かぶ光景が広がっていました。

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

池を中心とした広い園内には、水辺の景色を楽しめる場所が豊富です。

小川沿いに緑が茂るエリアは、涼しさと癒しを一度に体感できます。

その他にも特徴的な形をしている「傍花閣(ぼうかかく)」をはじめ、写真映えする建築や景色を撮影してみましょう。

 

渉成園の観光情報

住所 : 京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町

アクセス : JR京都駅から徒歩10分

電話番号 : 075-371-9210

定休日 : 年中無休

営業時間 : 【3月から10月】9:00~17:00 【2月~11月】9:00~16:00

料金 : 大人500円、高校生以下250円

 

3. 三十三間堂目の前!レンガ造りの博物館「京都国立博物館」

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

JR京都駅から徒歩15分、三十三間堂の目の前にある国立の博物館です。

レンガ造りの外装が目を引く博物館の中では、平安時代から江戸時代にかけての京文化にまつわる展示が行われています。

常設展示は2019年の6月30日まで閉鎖しているため、期間限定の特別展示を鑑賞しましょう。

 

特別展はテーマごとに展示作品の内容が変わります。

仏像や絵画まで幅広いジャンルの特別展では、貴重な国宝や重要文化財が展示されることも。

基本的に屋内のため、雨が降った日にもぴったりの観光スポットです。

 

京都国立博物館の観光情報
 

住所 : 京都府京都市東山区茶屋町527

アクセス : 京都駅から徒歩15分、市バス博物館三十三間堂前下車からすぐ

電話番号 : 075-525-2473

定休日 : 月曜日、年末年始

営業時間 : 9:30~18:00(入館は午後5時30分まで、金・土曜日は20:00まで)

料金 : 展示会ごとに異なる(国宝 一遍聖絵と時宗の名宝の場合、大人1,500円、高校生1,200円、高校生700円)

 

撮影禁止の堂内をぜひ自分の目で!三十三間堂に行こう

 

(写真=TABI CHANNELより引用)

 

国宝や重要文化財が展示されている三十三間堂に立ち寄ってみましょう。

仏堂内を見学するだけなら30分ほど、境内全体を見て回る場合の所要時間は1時間ほどです。

 

京都駅からも近く、観光の際にアクセス便利な立地にある三十三間堂。本記事を参考に楽しんでいただければ嬉しいです。

提供元・TABI CHANNEL

 

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