マイナンバーカードは、マイナポータルまたはセブン銀行で健康保険証として利用する登録を行うと、マイナ保険証(マイナカードを健康保険証として利用すること)として利用できます。
マイナポイントがもらえるキャンペーンも行われており、すでに登録済みという方も多いのではないでしょうか。
2024年秋には、これまで使われていたプラスチックや紙の保険証が廃止され、全てマイナ保険証に切り替わる予定ということもあり、利用する方が増えることになりそうです。
今回は、マイナンバーカードの保険証利用のメリットや、その利用で窓口負担が安くなる点について詳しくお伝えします。

【一覧表】マイナ保険証を利用するメリット4つとは。病院や薬局の窓口負担も安く
マイナ保険証を利用するメリット4つ
マイナ保険証を利用すると得られるメリット4つを紹介します。
マイナ保険証を利用するメリット1:自分にあったより良い医療を受けることができる

例えば、下記のようなケースでマイナンバーカードを健康保険証として利用すると、健診結果を一定期間分閲覧できたり、いつどこの医療機関で、どんな医薬品をどのくらい処方されたという情報などを確認したりできます。
- 40~74歳を対象にした、生活習慣病の予防のメタボリックシンドロームに着目する「特定健診」を受けた
- 75歳以上を対象にした「後期高齢者健康診査」を受けた
- 病院にかかって薬を処方された
※医療機関で受けた特定診断の結果や処方された薬などの情報提供に同意した場合
お薬手帳を持ち合わせていない外出時、緊急に病院に運び込まれるということがあっても、マイナ保険証がありかつ本人の同意があれば、医師等からご自身の情報に基づいた総合的な診断や重複する投薬を回避した適切な処方を受けることができます。
マイナ保険証を利用するメリット2:確定申告の医療費控除がカンタンにできる
今まで医療費控除を受ける際は、領収証を保管して、申告前に集計する作業が必要でした。
しかし、これからマイナンバーカードを健康保険証として利用をすると、マイナポータルから申告に必要な情報(どこの病院で、どんな保険医療を、いつ受けたのか)が参照できるうえ、そのまま医療費控除申請の手続きもできます。
マイナ保険証を利用するメリット3:窓口で限度額以上の支払いが不要になる

入院や手術などを受けると、高額な医療費が発生することがあります。
通常であれば、医療機関の窓口で一旦医療費を支払ったあとに、支給申請書を提出することになります。
事前に「限度額適用認定証」を申請しておけば、窓口負担を上限額までに抑えることができますが、申請してなければ窓口で高額な医療費を支払うことになります。
しかし、マイナンバーカードを健康保険証として使えば、ご自身で高額な医療費を一時的に自己負担したり、役所で限度額適用認定証の書類申請手続きをしたりする必要がなくなります。
マイナ保険証を利用するメリット4:就職・転職・引越後も健康保険証として使える
健康保険証は、就職や転職、引越しがあれば、その都度切り替えが必要でした。
切り替え手続きから、新しい健康保険証が手元に届くまで2~3週間を要する場合があり、「病院に行きたいけど、健康保険証がないから困る…」ということがあったかもしれません。
急に病院に行くことになり、一旦は全額負担して、後日払い戻してもらったという方もいました。
しかし、マイナンバーカードを健康保険証として使えば、新しい健康保険証の発行を待たずに、医療機関・薬局で利用できます。