三井住友カード プラチナプリファードは通常還元率1%で、100万円利用ごとに1万ポイント贈呈、主要コンビニ3社では3%という超高還元率になるカード。通常のプラチナやゴールドと比較して何が違うのだろうか、どのくらいポイントは貯まるのか、年会費と獲得ポイントを考慮した損益分岐点は?など、このカードの特徴、メリット・デメリットを含め徹底解説していこう。

目次
1,三井住友カード プラチナプリファードの基本スペックと審査基準
2,三井住友カード プラチナプリファードポイント還元率は?
3,三井住友カード プラチナプリファードの獲得ポイントシミュレーション
4,三井住友カード プラチナやゴールドと何が違うのか?
5,いくら使えば「ゴールド」よりお得?損益分岐点を紹介
6,三井住友カード プラチナプリファードの3つの特徴・メリット
7,三井住友カード プラチナプリファードの3つのデメリット
8,三井住友カード プラチナプリファードはどんな人におすすめなのか?

1,三井住友カード プラチナプリファードの基本スペックと審査基準――ポイント特化型プラチナカード

2020年9月1日から発行が開始された「三井住友カード プラチナプリファード」は、「ポイント特化型」をうたうクレジットカード。「付帯サービスはシンプルでいいので、キャッシュレスに対応し、具体的なメリットが見えるカードがほしい」というニーズに応えて誕生したカードだという。

端的に言えば、プラチナとしてのステータス感はそのままに、従来のプラチナカードのサービスをそぎ落とし、ポイントを獲得しやすい仕組みを持つ、新しいタイプの特化型カードということになる。

まずは、基本スペックから見ていこう。

三井住友カード プラチナプリファードの基本スペック……年会費、追加カード、電子マネー

三井住友カード プラチナプリファード
国際ブランド VISA
年会費 3万3,000円(税込)
家族会員無料
ポイント
サービス
Vポイント
通常ポイント
還元率
1%
ポイント
交換対象
Amazonギフト券
dポイント
ANAマイル など
空港ラウンジ
サービス
国内主要32空港+ハワイ・ホノルル
付帯保険 海外旅行傷害保険(自動付帯)
国内旅行傷害保険(自動付帯)
お買い物安心保険(利用付帯)
追加カード 家族カード
ETCカード
バーチャルカード
銀聯プラチナカード
プラスEXカード
電子マネー 【Apple Pay・Google Pay経由】
iD
【別途カード発行必要】
iD
WAON
PiTaPa
※VISAタッチ決済対応

カード公式サイトではキャッシュレス機能の充実をうたっており、実際にApple PayやGoogle Pay、VISAのタッチ決済など非接触型の決済方法を利用できる。別途、各種電子マネー(iD、WAON、PiTaPa)のカードも発行してもらえる。ただし、これらは三井住友カードが発行するほかのカードでも同じなので、「三井住友カード プラチナプリファード」だけの特徴ではない。

このカードにない2つの特典・サービス

ポイント獲得とキャッシュレス決済に特化したカードだけあって、同社が発行するほかのカードにはあるが、このカードにはない特典・サービスがある。

・1,年会費割引はない

三井住友カード発行のクレジットカードには年会費割引があるものが多いが、このカードにはそれがない。その代わりに、カード継続時にポイントがプレゼントされる。

・デュアル発行ができない

三井住友カード発行のクレジットカードの多くは、同一カードでVISAとMastercardそれぞれでカードを作ることができる。その場合、2枚目の年会費が安くなる(一部例外あり)。

これを「デュアル発行」というが、「三井住友カード プラチナプリファード」では国際ブランドはVISAしか選べない。

審査基準・審査難易度……推定年収条件450万~500万円以上

現時点(2020年9月4日)では新しいカードということもあり、審査条件に関して口コミ情報からは判断できない。

ただし、年会費5万5,000円(税込)の「三井住友カード プラチナ」の審査における年収条件が600万円以上、年会費1万1,000円(税込)の「三井住友カード ゴールド」の年収条件が300万~350万円以上と言われていることから推測すると、「三井住友カード プラチナプリファード」では年収450万~500万円以上で審査通過の可能性が高くなると考えられる。

また、「三井住友カード ゴールド」で十分な利用実績を積んでいれば、年収条件を満たしていなくても審査通過の可能性があると思われる。

>>三井住友カード プラチナプリファードの公式サイトはこちら

2,三井住友カード プラチナプリファードの還元率は?ポイントサービスを紹介――圧倒的な超高還元率が特徴

「三井住友カード プラチナプリファード」の最大のメリットは、何といっても還元率の高いポイントサービスだ。その詳細を紹介しよう。

貯まるポイントと還元率……通常1%還元

貯まるポイントは「Vポイント」で、クレジット支払い100円(税込)ごとに1ポイント(最大1円相当)が貯まる。ポイント還元率は1%。有効期限は、ポイント獲得月から4年間。

貯まるポイント Vポイント
ポイントの貯まり方 100円(税込)ごとに1ポイント
通常還元率 1%
有効期限 獲得月から4年間

ポイントの交換対象……他社ポイント、航空マイル、ギフト券に交換できる

ポイントは賞品や商品券のほか、各社オンラインギフト券、ポイント、航空マイルに交換することもできる。主な交換対象は、以下のとおりだ。

交換対象 交換レート
必要
ポイント
交換対象
単位
iDバリュー 1P 1円分
Amazonギフト券
Google Play ギフトコード
App Store & iTunes
ギフトコード
自治体ポイント
キャッシュバック 0.6円
ANAマイル 0.6マイル
楽天ポイント 1P
WALLETポイント
dポイント
Vポイントモールポイント
Tポイント 0.8P
Pontaポイント
nanacoポイント

注目したいのは、ほかのクレジットカードではあまり見ない「iDバリュー」というサービスがあることだ。これは、このカードに紐付けられた電子マネーiDの利用代金に充当できるポイントで、iDをよく使う人にとっては非常にお得になる。有効期限は「iDバリュー」獲得後から3ヵ月だ。

iDの支払いだけでなく、カード利用代金に充当することもできる。また、三井住友銀行のSMBCダイレクト(ネットバンキング)でも、振込手数料を1ポイント1円換算で3割引、5割引、10割引にすることができる。

三井住友カード プラチナプリファード
詳細はこちら

ポイント還元率を上げる7つの方法……入会・継続特典で最大4万円相当のポイントが付与される

ポイントアップの方法には、このカード独自のもののほか、三井住友カードで共通して利用できるものがある。詳細は以下のとおりだ。

・方法1,新規入会&カード利用で4万ポイントプレゼント

新規入会した人が入会月の3ヵ月後の月末までに40万円以上利用すると、4万ポイント(4万円相当)がプレゼントされる。

初年度年会費無料や年会費割引などはないが、月に約13万5,000円の利用があれば、この特典だけで年会費分はペイできることになる。

・方法2,継続特典として最大4万ポイントプレゼント

カード継続時、前年100万円以上の利用ごとに1万ポイント(1万円相当)がプレゼントされる(上限4万ポイントまでプレゼント)。通常のクレジット利用で獲得できる1万ポイントと合算すると、100万円の利用で2万ポイントを獲得できることになる。還元率にすると2%と、超高還元だ。

逆に言うと上限である4万ポイント分(年間400万円)までは2%だが、それを超えると還元率は1%になってしまうということだ。月に換算すると34万円ほどなので、これ以上の利用がある場合は注意したい。

・方法3,特約店で最大9%分の追加ポイントを獲得

特約店(プリファードストア)の利用で、通常ポイントのほかに100円(税込)ごとに1ポイント~最大9ポイントが加算される。特約店の一部を紹介しよう。

【9%加算】

Expedia Hotels.com

【6%加算】

一休.com

【4%加算】

「JapanTaxi」アプリ / 「JapanTaxiタブレット」

【2%加算】

セブンイレブン ファミリーマート ローソン
ETCカード利用 マクドナルド 蔦屋書店
大丸松坂屋 阪急百貨店 阪神百貨店

【1%加算】

ANA アズナス セイコーマート デイリーヤマザキ
ポプラ エクセル
シオール カフェ
すき家 ドトールコーヒー
ファーストキッチン プロント モスバーガー モリバコーヒー
アピタ アルビス イズミ イズミヤ
A-プライス エブリイ オークワ 相鉄ローゼン
京王ストア 京急ストア 西友 天満屋ストア
阪急オアシス ピアゴ ヤオコー ライフ
ユーコープ マツモトキヨシ トモズ ココカラファイン

特に注目したいのは、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの3大コンビニの利用では、通常獲得ポイントと合わせると還元率が3%になること。利用機会が多い店舗で超高還元率になるので、ポイントがどんどん貯まっていくはずだ。

・方法4,海外利用分は3%還元

海外利用分に関しては100円(税込)ごとに2ポイントが加算され、通常ポイントと合わせて3%還元となる。

以上は「三井住友カード プラチナプリファード」独自のポイントアップ方法だ。ここからは、三井住友カードに共通するポイントアップ方法について紹介しよう。

三井住友カード プラチナプリファード
詳細はこちら

・方法5,ポイントサイト「ポイントUPモール」経由のネットショッピング

ポイントサイト「ポイントUPモール」を経由したネットショッピングでは、クレジット利用のポイントとは別に、各ショップに設定された割合でポイントが付与される。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、じゃらん、紀伊國屋書店など、主なネットショップ・モールが登録されているので、ネットショッピングの際は忘れずに経由したい。

・方法6,「ココイコ!」にエントリーして街なか店舗でショッピング

「ココイコ!」は、事前にエントリーして街なかの店舗でショッピングをすると、ポイントアップやキャッシュバックを受けられるサービスだ。

対象店舗は、AOKI、コナカ、洋服の青山、小田急百貨店、紀伊國屋書店、近鉄百貨店、京王百貨店、タカシマヤ、東急百貨店、東武百貨店、リーガロイヤルホテルなど。

・方法7,「マイ・ペイすリボ」の登録&利用で1.5%還元に

自動リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」に登録すると、リボ払い手数料の請求がある月のカード利用代金支払い分に0.5%分のポイントが加算され、合計で1.5%還元になる。

ただし、支払うリボ手数料を考えると、ポイントアップのためにリボ払いにするメリットはない。あくまでも、リボ払いを利用したい人のためのポイントアップ方法と考えてほしい。

通常でも高還元率と言えるカードだが、これらのポイントアップ方法により、超高還元率を容易に達成できるだろう。

3,三井住友カード プラチナプリファードの獲得ポイントシミュレーション

では、この「三井住友カード プラチナプリファード」では実際にどれくらいポイントが貯まるのだろうか?

年間のクレジット利用のうち、

  • 3%が海外利用分
  • 2%が「Expedia」か「Hotels.com」の利用分
  • 5%が「2%加算特約店」の利用分
  • 10%が「1%加算特約店」

と想定してシミュレーションをすると、年間クレジット利用額ごとの獲得ポイントは以下のようになる(初年度を除く)。

年間クレジット
利用金額
通常
ポイント
継続特典 海外利用分
加算ポイント
特約店加算
ポイント
合計
100万円 1万P 1万P 600P 3,800P 2万4,400P
200万円 2万P 2万P 1,200P 7,600P 4万8,800P
300万円 3万P 3万P 1,800P 1万1,400P 7万3,200P
400万円 4万P 4万P 2,400P 1万5,200P 9万7,600P
500万円 5万P 4万P 3,000P 1万9,000P 11万2,000P

年会費がこのレベルのカードを持つ人なら、年間200万~300万円を利用するケースが多いだろう。年間200万円を利用する場合、このシミュレーションだと4万8,800ポイント(4万8,000円相当)を獲得することになり、それだけで年会費をペイできる。

年間300万円を利用するなら、7万3,200ポイント(7万3,200円相当)を獲得できるので、そこから年会費を差し引いても4万200ポイントが残る。「300万円の利用で4万200ポイントを獲得する」と考えると、ポイント還元率は1.34%になる。つまり、実質年会費無料でプラチナカードを持つことができ、さらに超高還元を享受できるということだ。

「ポイント特化型」をうたうカードとして、その看板に偽りのない内容と言える。

>>「三井住友ゴールドカード」の詳細を見る(公式サイトへ)

>>「三井住友プラチナカード」の詳細を見る(公式サイトへ)

>>「三井住友カード プラチナプリファード」の詳細を見る(公式サイトへ)

4,三井住友カード ゴールドやプラチナとはどう違うのか?

「三井住友カード プラチナプリファード」を検討する際に気なるのが、既存の「三井住友カード ゴールド」や「三井住友カード プラチナ」との違いだろう。

プラチナプリファードとゴールド、プラチナの違い

三井住友カード
プラチナプリファード
三井住友カード
プラチナ
三井住友カード
ゴールド
税込年会費 3万3,000円 5万5,000円 1万1,000円
※初年度無料
申し込み資格 原則として、
満20歳以上で、
ご本人に安定継続
収入のある方
原則として、満30歳以上で、
ご本人に安定継続収入のある方
ポイント還元率 通常1% 通常0.5%
空港ラウンジ
サービス
国内主要32空港
ハワイ・ホノルル
国内主要32空港
ハワイ・ホノルル
(同伴者1名まで無料)
プライオリティ・パス
国内主要32空港
ハワイ・ホノルル
三井住友カード
共通付帯サービス
ゴールドカード
特典
プラチナカード
特典
VJシュープリーム
セレクション
ハーツGoldプラス・
リワーズ
旅行傷害保険
(自動付帯)
海外最高5,000万円
国内最高5,000万円
海外最高1億円
国内最高1億円
海外最高5,000万円
国内最高5,000万円
航空便遅延保険
(海外・国内)
最高4万円
お買い物安心保険 年間500万円限度 年間300万円限度

「プラチナプリファード」の申し込み資格は、他の2つと違って20歳から申し込むことができ、比較的若い層もターゲットにしていることがわかる。高還元率の代わりに付帯サービスを大きくそぎ落としたのも、その理由の一つだろう。

「プラチナプリファード」の付帯サービスは一般カードとほぼ同じだが、一般カードでは提供されない国内空港ラウンジサービス、高級な旅行プランを提供する「VJシュープリームセレクション」、海外レンタカーの上級メンバーシップが適用される「ハーツGoldプラス・リワーズ」に関しては、「ゴールド」「プラチナ」と同様に提供される。

付帯保険に関しては、海外・国内旅行傷害保険は「ゴールド」と同内容、お買い物安心保険(ショッピング保険)は「プラチナ」と同内容だ。

以上のことから、「プラチナプリファード」はプラチナという名前が付いているが、どちらかというと「ゴールド」に近いカードと言えそうだ。ゴールドの3倍の年会費は、ポイント還元率の高さが反映されていると考えればいいだろう。

>>「三井住友ゴールドカード」の詳細を見る(公式サイトへ)

>>「三井住友プラチナカード」の詳細を見る(公式サイトへ)

>>「三井住友カード プラチナプリファード」の詳細を見る(公式サイトへ)

5,いくら使えば「ゴールド」よりお得?損益分岐点は年間200万円以上の利用

ポイント還元の面だけで考えると、「プラチナ」より年会費が安く、通常還元率が2倍になる「プラチナプリファード」のほうがお得なのは言うまでもない。

では、「ゴールド」と比較するとどうだろうか?「ゴールド」では、ほかの三井住友カードと同じく年会費割引特典を利用でき、条件クリアにより4,400円(税込)まで年会費を安くできる。まずは、そこから確認していこう。

三井住友カード ゴールドの年会費割引特典 4,400円まで年会費を下げられる

年会費割引特典は、以下の3点だ。

①カード利用明細をウェブサイトで確認する「WEB明細」の利用で1,100円(税込)引き
②自動リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」の登録と年1回の利用で半額に
③前年度カード利用金額が100万円以上~300万円未満で次回年会費が20%引き、300万円以上で次回年会費が半額に
※②と③は併用できず、割引率がより大きいものが適用される

それぞれの特典が適用された場合の割引後年会費は、以下のようになる。なお、「WEB明細」は利用明細を書面で送付してもらうのを止めるだけなので、すべてのケースで適用するものとする。

上記の割引特典 割引後年会費(税込)
①のみ適用 9,900円
①+②が適用 4,400円
①+③
(100万円以上~300万円未満)
7,700円
①+③(300万円以上) 4,400円

年会費を支払ってまでゴールドカードを持とうという人は、カード利用額が年間100万円を下回ることはないだろう。そこで、ここではゴールドカードの割引特典適用後の年会費として、7,700円(税込)と4,400円(税込)の2パターンで損益分岐点を考えることにしよう。

プラチナプリファードとゴールドの年間獲得ポイントと年会費の比較

「プラチナプリファード」と「ゴールド」の年間獲得ポイント数から、年会費相当分のポイントをコストとして差し引いたものを「実質年間獲得ポイント」と見なして比較してみよう。

ここでは計算を簡略化するために、海外利用分や特約店利用分などのポイントアップは考慮しない。また、どちらも入会2年目以降とする。

【プラチナプリファード】

年間クレジット
利用金額
通常ポイント 継続ポイント 年会費 お得度
(獲得ポイント-年会費)
100万円 1万P 1万P 3万3,000円 -1万3,000P
200万円 2万P 2万P 7,000P
300万円 3万P 3万P 2万7,000P
400万円 4万P 4万P 4万7,000P
500万円 5万P 4万P 5万7,000P

【割引特典適用後のゴールド年会費が税込7,700円の場合】

年間クレジット
利用金額
通常ポイント 年会費 お得度
(獲得ポイント-年会費)
100万円 5,000P 7,700円 -2,700P
200万円 1万P 2,300P
300万円 1万5,000P 7,300P
400万円 2万P 1万2,300P
500万円 2万5,000P 1万7,300P

【割引特典適用後のゴールド年会費が税込4,400円の場合】

年間クレジット
利用金額
通常ポイント 年会費 お得度
(獲得ポイント-年会費)
100万円 5,000P 4,400円 600P
200万円 1万P 5,600P
300万円 1万5,000P 1万600P
400万円 2万P 1万5,600P
500万円 2万5,000P 2万600P

これを見ると、年間クレジット利用が200万円以上で、「ゴールド」よりも「プラチナプリファード」のほうがお得になることがわかる。100万円以上200万円未満では、「プラチナプリファード」の継続ポイントが1万ポイントにとどまるため、「ゴールド」のほうがお得になる。

6,三井住友カード プラチナプリファードの3つの特徴・メリット

ここからは、このカードの3つのメリットを順に紹介しよう。

メリット1,空港ラウンジサービスは国内32空港+ハワイ・ホノルルが対象

国内主要32空港とハワイ・ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港の空港ラウンジを無料で利用できる。対象空港は以下のとおり。

新千歳空港 函館空港 旭川空港 青森空港
秋田空港 仙台国際空港 新潟空港 富山空港
小松空港 成田国際空港 羽田空港 富士山静岡空港
中部国際空港 関西国際空港 神戸空港 伊丹空港
岡山空港 米子空港 広島空港 出雲縁結び空港
山口宇部空港 高松空港 徳島空港 松山空港
北九州空港 福岡空港 大分空港 長崎空港
熊本空港 宮崎空港 鹿児島空港 那覇空港

ゴールド以上のランクのクレジットカードには、一般的に空港ラウンジサービスが付帯している。しかし対象空港が少ないと、自分が利用したい空港で使えないことがある。国内空港ラウンジサービスで32の空港が対象になっているのは、かなり多いほうだ。

メリット2,三井住友カードのトラベル優待が充実!旅行がぐっとお得になる

三井住友カードに共通するトラベル優待・サービスを利用できる。中には、ゴールド以上のカードで利用できるサービスもある。

優待名称 優待内容
VJシュープリーム
セレクション
旅行会社とのコラボによる
上質な旅行プランが提供される
VJホテルステイプラン 全国のシティホテル・リゾートホテルを
優待料金で利用できる
VJトラベルデスク 国内外のパッケージツアーが最大5%オフに
宿泊予約サービス
「Hotels.com」優待
セール価格からさらに8%オフ。
または4%オフに加え「Hotels.com」の
リワード(10泊につき1泊が無料になる)
が付与される
宿泊予約サービス
「Relux
(リラックス)」優待
初回利用5%オフ、
2回目以降の利用は3%オフになる
航空券・ホテル予約サービス
「Expedia
(エクスペディア)」優待
ホテル料金が掲載価格から8%オフに。
航空券+ホテル料金は5万円以上の
利用時に2,500円オフになる
海外レンタカー優待 ハーツレンタカーが10%オフに、
バジェットレンタカーが
最大15%オフになる
ハーツGold
プラス・リワーズ
通常、年間レンタル料金が
1,500米ドル以上、
またはレンタル回数7回以上という
条件を満たさないと獲得できない
会員ステータスを無条件で利用できる
それによりレンタル手続きが
大幅に簡略化される
GlobePass
加盟店優待
アジア各国の免税店・ホテルなどで
クーポン提示により割引や
プレゼントなどの優待を受けられる
空港宅配サービス 通常料金より15%オフ
(対象空港:成田国際空港・
羽田国際空港・関西国際空港・
中部国際空港)
手荷物預かりサービス・
コート預かりサービス
通常料金より15%オフ
(対象空港:成田国際空港・
羽田国際空港・関西国際空港・
中部国際空港)
レンタルモバイル
サービス
海外用携帯・WiFiルーターレンタル料が50%オフ、
通話料が15%オフ
(対象空港:成田国際空港・羽田国際空港・
関西国際空港・中部国際空港)
スーツケース
レンタルサービス
通常料金より15%オフ

トラベルサービス以外にも、演劇・コンサートなどのチケットを三井住友カード会員のために確保して販売する「Vpassチケット」なども特筆すべきサービスだ。

「三井住友カード プラチナプリファード」には、プラチナカードならではのサービスはほとんど付帯しない。しかし、ここで紹介したように「三井住友カード」が発行するクレジットカードには、もともとトラベル関連の付帯サービスが充実しているため、上手に活用すれば旅を便利かつお得にできるはずだ。

メリット3,最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険が自動付帯、海外は家族特約付き!

このカードには、海外・国内旅行傷害保険とお買い物安心保険が付帯する。前述のとおり、旅行傷害保険は「ゴールド」と同内容、お買い物安心保険は「プラチナ」と同内容だ。

・旅行傷害保険……旅行代金をカードで支払ったかどうかで最高補償額が変わる

最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯。旅行代金をカードで支払ったかどうかにかかわらず付帯する(自動付帯)が、「傷害死亡・後遺障害」についてはカード決済の有無によって最高補償額が変わる。

海外旅行傷害保険には、19歳未満の家族にも一定の補償が適用される「家族特約」が付いている。

海外旅行傷害保険(自動付帯)

保険項目 補償金額
本会員・家族会員 家族特約対象者
傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円
(旅行代金をカードで
支払っていない場合は
最高1,000万円)
最高1,000万円
傷害治療費用
(1事故の限度額)
300万円 200万円
疾病治療費用
(1疾病の限度額)
300万円 200万円
賠償責任
(1事故の限度額)
5,000万円 2,000万円
携行品損害
[自己負担:1事故3,000円]
(1旅行中かつ1年間の限度額)
50万円 50万円
救援者費用(1年間の限度額) 500万円 200万円

国内旅行傷害保険(自動付帯)

保険項目 保険金額
傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円
(旅行代金をカードで支払っていない
場合は最高1,000万円)
入院保険金日額※ 5,000円
通院保険金日額※ 2,000円
手術保険金 最高20万円

※事故発生日から8日目以降も入院・通院の状態にある場合、1日目から保険金が支払われる

・お買い物安心保険(ショッピング保険)……年間500万円限度

カードで購入した商品の破損・盗難による損害について、購入日ならびにその翌日から200日間、500万円を限度として補償される(自己負担額:1事故につき3,000円)。

年会費が3万円を超えるプラチナカードの旅行傷害保険が最高5,000万円というのは、物足りない印象がある。ただし家族特約が付いているので、家族旅行中のいざというときに頼れそうだ。一方でお買い物安心保険は、年会費やカードランクを考えると十分な補償内容と言える。

7,三井住友カード プラチナプリファードの3つのデメリット

従来のプラチナカードと比べると異質な「三井住友カード プラチナプリファード」には充実したポイントサービスがあるが、デメリットもある。ここでは、3つに集約して紹介しよう。

デメリット1,年間利用額がある程度ないとメリットが少ない

「三井住友カード プラチナプリファード」は、ある程度の年間利用額がないと十分なメリットを得られないカードと言える。通常ポイント還元率1%は高いほうだが、年会費無料のカードでも1%以上のものがある。このカードのメリットを十分引き出すには、メインカードとして使い、ある程度の年間利用額を積む必要がある。

先に紹介したゴールドカードとの比較でいえば、最低でも年間200万円以上は利用したいところだ。

デメリット2,プラチナカードらしい付帯サービスがほとんどない

多くのプラチナカードで提供されるプライオリティ・パス(世界1,300ヵ所の空港ラウンジを無料利用できるサービス)や、2名以上で所定のコース料理を予約すると1名分が無料になるサービスなどが付帯しない。

従来のイメージでとらえると、「三井住友カード プラチナプリファード」はプラチナカードに見えないかもしれない。

デメリット3,年会費が高額

付帯サービスだけを見ると、3万3,000円(税込)の年会費は非常に高く感じられる。年会費割引特典も適用されないので、カードの保有コストが気になってしまうかもしれない。

8,三井住友カード プラチナプリファードの口コミ評判は? 

ここからは実際に三井住友カードプラチナプリファードカードを使っている人の口コミ評判を見ていこう。

Y.Hさん| 40代男性
満足度★★★★☆

利用可能枠が高額!

何と言っても、利用可能枠が、150~500万円と、高額設定なのが魅力と思います。いざという時に、とても重宝します。また旅行保険もお買い物保険付帯していて安心。デメリットとしては年会費が少々高額ですので、あまり普段からカード決済を行わないような方ですと、元を取るのが難しいと思います。それから、プラチナランクとしては、付帯するサービス内容や特典が、少しシンプル過ぎて、充実していないところが、難点です。また、国内ブランドが、VISAのみになっているのも、残念なところです。

Hさん|20代男性
満足度★★★★☆

還元率が高い

ポイントの還元率は高いです。通常の還元率は1%なのですが、このカードは場合によっては、10%の還元率になることもあります。さらに家族カードが年会費無料というのもうれしいところです。しかし、ポイント還元率は高いのですが、年会費が多くかかってしまうのはデメリットだと思います。たくさんカードを利用する人は還元率で3万円を超えることができますが、あまりカードを使わない人は年会費だけで損をしてしまうことがあります。

Gさん|30代男性
満足度★★★★☆

還元率を求める人にはおすすめ

ポイント還元率がとにかく高いです。通常は1%還元なのですが、特約店舗の支払いの際には最大10%還元されます。コンビニでは大手3社(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)ではプラス2%、マクドナルドなどでも2%の還元率を受けることができます。ただ平日はサポートデスクに繋がらない時間帯が多々あります。以前確認したいことがあって問い合わせたのですが12:00~17:00の間で計5回電話するも結局繋がらずでした。

M.Nさん|40代男性
満足度★★★★☆

ポイント特化型のカード

ポイント還元率は常に1%で特約店のコンビニやマックは最大3%、ExpediaやHotel's.comなどで利用すると10%にアップします。さらに新規入会と継続時に条件を満たせば最大40,000ポイントのボーナスマイルがもらえるなど、プラチナの非日常だけでなく日常でもメリットを感じられるポイント特化型のカードとなってます。

9,三井住友カード プラチナプリファーはどんな人におすすめ?メインカードとしてあらゆる支払いに使う予定なら

年間200万円以上のクレジット利用が見込める人なら、このカードの強力なポイントサービスを十分活用できる。もちろん、利用金額は多ければ多いほうがメリットも大きい。また、海外でのクレジット利用が多い人、特約店に挙げられたショップの利用が多い人なら、さらにポイントが貯まりやすいだろう。

プラチナカードならではの割引優待を利用したい人には向かないが、現在ではネットに多くの割引優待クーポン等が存在する。そうしたクーポンを活用すれば、このカードのデメリットもある程度は軽減できそうだ。

 

モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
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