手付かずの自然が残り太古からありのままの姿を残す「渓谷」。

日本各地には美しい渓谷があります。
そして大都会・東京にも渓谷があるのをご存知でしょうか?

大都会のど真ん中、セレブの住む街のイメージが強い、世田谷区にある23区唯一の渓谷である「等々力渓谷」。
澄んだ湧き水や太古からの貴重な植物、非日常感溢れる絶景や、人々の刻んできた歴史の跡などなど見所満載のスポットなのです。

今回は遠くに旅に行かずとも、まるで秘境を訪れたような等々力渓谷の魅力をじっくりとご紹介!

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【目次:都内唯一の渓谷、等々力渓谷の魅力を徹底解析】

等々力渓谷を楽しむために知っておきたいこと:等々力渓谷はどこにあるの?アクセスは?
 その1:電車で
 その2:バスで
 その3:車で
等々力渓谷を楽しむために知っておきたいこと:等々力渓谷の特徴とは?
 特徴その1:等々力渓谷の植生
 特徴その2:等々力渓谷の水と湧水
 特徴その3:等々力渓谷の地質・地形
等々力渓谷を楽しむために知っておきたいこと:等々力渓谷の歴史とは?
等々力渓谷の見どころその1:入り口すぐの真っ赤なシンボル「ゴルフ橋」
等々力渓谷の見どころその2:いにしえから伝わりし「等々力渓谷3号横穴」
等々力渓谷の見どころその3:学問のパワースポット「稚児大師堂」
等々力渓谷の見どころその4:神聖なる滝行場「不動の滝」
等々力渓谷の見どころその5:四季豊かな厳かなる「等々力不動尊」
等々力渓谷の見どころその6:ここはまるで嵯峨野?!奥ゆかしき「日本庭園・書院」
等々力渓谷の見どころその7:その大きさにびっくり?!「野毛大塚古墳」

等々力渓谷を楽しむために知っておきたいこと:等々力渓谷ってどんなところ?

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(画像=TABI CHANNELより引用)

等々力渓谷とは、武蔵台地の南端に位置し、延長約1kmの等々力渓谷は、台地が谷沢川に侵食され形成された開析谷です。
夏でもひんやりとした渓谷内は、穏やかな谷沢川のせせらぎや野鳥の声、各地から水が湧き出ている貴重な大都会のオアシスです。
貴重な史跡も多数発掘されていて、古墳時代末期から奈良時代にかけての横穴墓や、不動尊、南端には日本庭園・書院知られざる名所が点在しています。

等々力渓谷を楽しむために知っておきたいこと:等々力渓谷はどこにあるの?アクセスは?

大都会東京 の都心で唯一の渓谷である等々力渓谷は、東京都世田谷区に位置します。
その範囲は、谷沢川が流れに添い、渓谷美を楽しめる「等々力渓谷公園」、「等々力不動尊」、巨大な古墳を見学 ・登頂できる「玉川野毛町公園」など、世田谷区等々力~中町~野毛一丁目にまたがり、その付近を指します。
まずは等々力渓谷へのアクセス方法をご紹介しましょう。

その1:電車で

渋谷駅から東急東横線で自由が丘へ(急行で約9分)→大井町線に乗り換え「等々力駅」(各駅停車で約4分)で下車、料金は195円(2017.8現在)
→南口に出て、踏み切りを渡り、すぐに右折し、突き当りを左に曲がります。
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

まっすぐ進むと、右側に「成城石井」があります。
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

そのすぐ先にある、お豆腐屋さん「翠家」の道を右に曲がります。
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

すぐ、ゴルフ橋渓谷入り口あります(駅から約3分)。

渋谷駅からトータル約20分ほどかかります。
等々力駅から近く、案内板も設置されているので、あまり迷う心配は無いでしょう。

その2:バスで

東急バス「等11」、「等12」、「東98」、「渋82」
「等々力」下車で、バス停からゴルフ橋まで徒歩5分ほどで到着です。

その3:車で

等々力渓谷の専用駐車場ありませんが、等々力不動尊の無料駐車場も何台かあります。
その他、等々力駅周辺にいくつかコインパーキングを利用することになります。
オフシーズンの平日は滅多に混雑することはありませんが、桜や紅葉などのシーズン中には周囲の駐車場事情は大変厳しいので、シーズン中は公共機関を利用することをオススメします。

等々力渓谷を楽しむために知っておきたいこと:等々力渓谷の特徴とは?

等々力渓谷をより楽しむために、散策するなら体感してほしい3つの特徴をご紹介します。

特徴その1:等々力渓谷の植生

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(画像=TABI CHANNELより引用)

都心とは思えない豊富な自然。
等々力渓谷の植生は、潜在自然植生と言われているシラカシやケヤキ、ムクノキ、イヌカシやコナラが多く見られます。
大都会では味わえない、森の匂いを胸いっぱいに吸い込んで、堪能しましょう。

特徴その2:等々力渓谷の水と湧水

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(画像=TABI CHANNELより引用)

等々力渓谷を流れ、構成する「谷沢川」は、上用賀6丁目付近を上流とし、多摩川へ合流します。
平成6年に浄化施設からの導水により、水質の改善が行われています。
そして、等々力渓谷にはおおよそ30箇所以上の「湧水」が発生しており、それらが窪地に集まって湿地帯ができている場所もあります。
これらの湧水は谷沢川の水質改善にも大きく貢献しており、等々力渓谷の湧水は平成15年、東京都から「東京都の名湧水57選」に選定されました。

特徴その3:等々力渓谷の地質・地形

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(画像=TABI CHANNELより引用)

散策しながら、渓谷沿いをよく観察してみてましょう。
地層の断面が大胆にも剥き出しになっている部分が見受けられます。
等々力渓谷の貴重な地質を知ることができるチャンスです!
下から基礎となっている高津互層、渋谷粘土層、武蔵礫層、武蔵粘土層、東京軽石層、ローム層(武蔵ローム層、立川ローム層)が、ほぼ水平に堆積しています。

これらの地層を観察できるオススメポイントは「ゴルフ橋」付近の岩肌。
礫層と高津互層の境目を見ることができるので、木の根元付近に注目してみてくださいね♪

等々力渓谷を楽しむために知っておきたいこと:等々力渓谷の歴史とは?

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(画像=TABI CHANNELより引用)

昭和8(1933)年、多摩川風致地区に指定された等々力渓谷付近は、急斜地のため宅地開発を免れ、当時の東京府の緑地化計画の一部として、比較的豊かな生態系が残されていました。
しかしその一方。上流部では開発が進み、雑木林や湧水が失われて行きました。
渓谷周辺の宅地化も急速に進行し、一時期は農家や家庭からの排水を渓谷内の川を流したこともありました。
その後すぐ下流の自然や景観保護が行われ、上流部の下水道の整備が進み、荒廃を免れました。

そして昭和49年、渓谷沿いの一部を中心に「世田谷区等々力公園」として開園し、現在では3ヘクタールを超える公園となりました。
平成11年3月には、等々力不動尊敷地内を含め渓谷の約3.5ヘクタールの区域は、東京都よりきっての名勝地として文化財指定を受けています。

それでは早速、等々力渓谷の見どころを道なりに見ていきましょう♪

等々力渓谷の見どころその1:入り口すぐの真っ赤なシンボル「ゴルフ橋 」

等々力渓谷の入り口には橋が架かっており、渓谷内に繋がる階段を降りてびっくり、目の前に大きくて真っ赤な橋が見えて来ます。
こちらは等々力渓谷のシンボルとも言える「ゴルフ橋」。

その由来は昭和初期、かつて等々力渓谷の西側には、約8ヘクタールにも渡る「等々力ゴルフリンクス」というゴルフ場があったそうです。
五島慶太氏による目黒蒲田電鉄開発が経営していた、そのゴルフ場の名残から「ゴルフ橋」と呼ばれるようになりました。
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

全体図。
直下で見ることも、橋の上を通行することもできます。
 

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かつては木造の橋でしたが、昭和36(1961)年、現在のアーチ銅橋が架けられました。

入り口を降りると広がるジャングルのような光景に映える真っ赤な橋は、そのコントラストが絶好の撮影スポットとなっています。
ぜひともベストな1枚を撮ってみてくださいね。

ゴルフ橋(ゴルフバシ)

住所 : 〒158-0082 東京都世田谷区等々力1丁目22

等々力渓谷の見どころその2:いにしえから伝わりし「等々力渓谷3号横穴」

道なりに進んでいくと、近年発掘された「横穴古墳群」があります。
渓谷の東側の崖面に、古墳時代から奈良時代末期にかけて構築された横穴式のお墓は、なんと6基以上も発見されています!

その中でも、等々力渓谷3号横穴は保存状態がよく、典型的な横穴墓の姿をしっかりと留めています。
横穴群に埋葬された人々は、豪華で豊富な副葬品から、等々力周辺を治めていた有力者たちの墓であると言われています。
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

横穴古墳群までの道は、ふと崖面を見上げると日本とは思えない光景があったり、発見がたくさん!
 

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遊歩道は綺麗に整備されていますが、すれ違うのが難しいほど狭い部分もあります。
 

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ところどころに案内板があるのでホッと安心。
 

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そしてびっくり。
渓谷の上にはレストラン「OTTO」があります。
階段を上がればすぐの場所なので、お腹が空いたら立ち寄って見てくださいね♪
 

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環八号緑をまたぐ緑の玉川橋の橋桁。
ここだけ切り取られたかのような無機質な空間が広がります。
 

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木の橋を渡ります。
 

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真っ先に見えてくるのは「第3号横穴」。
外観はもちろん、墓内の状態も良好で、人骨や平瓶や横瓶、刀子や金銅製の耳環などの埋葬品も見つかりました。
内部は徳利を半分に割ったような形をしており、遺体の安置場所である玄室と墓室、墓道に別れていて、その間を凝灰岩で作られた羨門で区画されています。
 

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そして「3号横穴」を左手に進むと、「2号横穴」とその隣の「1号横穴」の標識があります。
こちらは現在は跡のみとなっています。

豊かな緑に覆われつつも、しっかりと、かつての等々力の栄華の印がそこには刻まれています。

等々力渓谷3号横穴(トドロキケイコクダイサンゴウヨコアナ)

住所 : 〒158-0082 東京都世田谷区等々力1丁目22−32

等々力渓谷の見どころその3:学問のパワースポット「稚児大師堂」

等々力不動尊の境内に入るとすぐに「稚児大師堂」があります。
稚児大師とはかの弘法大師の幼い時の呼び名です。
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

まるでジャングルのような渓谷内を歩き進めると、いきなり辻に遭遇します。
右には「名勝 等々力渓谷等々力不動尊境内」と書かれており、いきなりタイムスリップしたかのような景観にびっくりすることでしょう。
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

進むと手水場があり、奥には御影堂が見えてきます。
 

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緑に囲まれた小ぶりな御影堂。
 

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近づいて見ると、稚児大師像が小さな手を合わせて鎮座しています。
可愛らしも毅然とした立派な稚児大師像は、平成に入ってから芸術院会員清水多嘉示氏により制作されたものだそうです。
お参りすると学業成就のご利益があると伝えられています。

稚児大師堂(チゴダイシドウ)

住所 : 東京都世田谷区野毛1-16
料金 : 無料

等々力渓谷の見どころその4:神聖なる滝行場「不動の滝」

稚児大師堂を後にし「利剣の橋」を渡るとすぐ、稲荷堂と不動の滝があります。
こちらの「不動の滝」は、なんと数千年に渡り休みなく流れ落ちている滝であり、古来から現在まで滝行をする人が各地から訪れています。
瀧の轟く音が「等々力」という地名の由来になっていると伝えられています。
 

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風情ある利剣の橋。
 

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ひらけた場所に稲荷堂と不動の滝があります。
こちらも人気の撮影スポット♪
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

水脈が細く細く流れ出ている不動の滝。
見学は無料です。
現在は水脈が刻まれていますが、昔は規模が大きい滝だったのでしょうね。
水量は少ないながらも岩肌一面から絶え間無く滲みだしてくる水の流れを見ていると、心が落ち着きます。
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

滝のすぐそばにある稲荷堂。
多くの参拝客で賑わっています。
 

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稲荷堂と不動の滝のすぐそば、境内には甘味処「雪月花」があります。
ゆったりとした座敷もあるので、景色を眺めながらのんびりくつろげますよ♪
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

夏のおすすめはボリューム満点のかき氷♡
他にもところてんやおしるこ、お団子など種類豊富なので、是非とも立ち寄って見てくださいね。

不動の滝(フドウノタキ)、雪月花(セツゲツカ)

住所 :
東京都世田谷区等々力1-22-47
※等々力不動尊・不動の滝隣接
電話番号 : 03-3705-8137
定休日 :
冬季以外は無休。
冬季は基本平日休み。
営業時間 :
平日休日ともに11:00~16:00
※冬季営業
12月第三月曜日~3月中旬中は土日祝日、2月3日のみ営業、元旦~7日は上で営業。

等々力渓谷の見どころその5:四季豊かな厳かなる「等々力不動尊」

龍轟山明王院「等々力不動尊」は平安時代末期(1100年代)、真言宗中興の祖である興教大師覚鑁上人が開かれた霊場で、等々力の「お不動さま」として、古くから人々に親しまれています。
戦国時代には世田谷城主の蒔田吉良氏が戦勝祈願を行い、村人たちは厄難の祈願をかけていました。
そのため、「勝負運」や「子育て」「学業成就」などのご利益を授けていただけるといわれています。
 

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不動の滝と雪月花の間の石段を登り、途中に役行者(役小角)を祀る祠「神変窟」があります。
 

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神変窟は役行者が修行したと伝えられています。
岩と木に囲まれた小さなお堂です。
急斜面にあるので、足元に注意してお参りしてくださいね。
 

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階段を登り切ると等々力不動尊の本堂へ辿り着きます。
休日は参拝客で賑わいますが、普段は地元の人たちの憩いの場としてのんびりとした時間が流れています。
 

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境内には春は桜などの花が咲き誇り、4月初旬には「花祭り」が催されます。
 

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花に飾られた象もお出まし♪
 

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境内の展望台か庭園を一望することができます。
秋の紅葉の彩も美しく、紅葉狩りに多くの見物客が訪れます。

御本堂に向かう左側には、休み処「四季の花」があるので、花や紅葉を愛でながら甘味に癒されるのも良いですね♪

等々力不動尊(トドロキフドウソン)

住所 : 東京都世田谷区等々力1丁目22番47号
電話番号 : 03-3701-5405
営業時間 :
休み処「四季の花」
11:00~16:00(雨天休業)
料金 : 無料

等々力渓谷の見どころその6:ここはまるで嵯峨野?!奥ゆかしき「日本庭園・書院」

谷沢川の下流、等々力不動尊の対岸にある「日本庭園」。
昭和36(1961)年に建築された、書院建物と四季折々の風景が楽しめる日本庭園が広がっています。

池や流れ、石畳の階段通路などは、昭和48年に著名な造園家により作庭され、現在でも当時のままの姿で保存されています。
庭園内にはみかん畑や爽やかな竹林が広がっていて、みかん狩りやたけのこ掘りも地域の子ども達によって行われています。
 

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等々力渓谷を巡るコースはいくつかありますが、筆者はスタンダードに等々力不動尊本堂から不動の滝へ戻り、日本庭園へ向かいました。
 

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庭園内は緑が溢れ、こじんまりとしていますが手入れが行き届いています。
 

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流れを辿ると風情がある池と石灯籠。
 

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みかん畑。
収穫まではまだまだ青いようです。
 

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もう一つの入り口、歌舞伎門に続く坂道。
竹林に囲まれ、まるで 京都 は嵯峨野に来たような錯覚を起こします。
 

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庭園を上に登ると見えてくる書院。
院内に上がって展示を見たり、無料のお茶やお水を飲みながら、縁側に座って休むこともできます。
 

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書院を出ると陽当たりの良い芝生広場になっています。
お弁当を食べたり、のんびり日光浴と楽しむ人で賑わいます。

こちらの広場に出たら、少し離れた場所にある「野毛大塚古墳」に向かって見ましょう。

日本庭園・書院(ニホンテイエン・ショイン)

住所 : 〒158-0092 東京都世田谷区野毛1丁目15番先外
電話番号 : 03-3704-4972
定休日 : 年末年始(12月29日、30日)
営業時間 :
3月~10月
9:00~17:00
11月~2月
9:00~16:30
料金 : 無料

等々力渓谷の見どころその7:その大きさにびっくり?!「野毛大塚古墳」

「野毛大塚古墳」は、等々力渓谷を抜け、住宅地の合間に佇む「野毛町公園」内にあります。
こちらに古墳は大田区から世田谷区にかけて展開する荏原台古墳群の一つで、5世紀初頭に築いたとされています。

その形状は、前方後円墳の前部分が小さくなり、上から見たときに帆立貝のように見えることから、大型の帆立貝古墳と呼ばれています。
また、野毛大塚古墳に埋葬された人物は、出土品などから、当時の政治の頂点である畿内王権と直接的な交渉があり、南武蔵の小豪族達をまとめ上げていた大首長でではないかと推定されています。
 

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住宅街を抜けると見えてくる広い玉川野毛公園。
 

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園内に入っていきなりドーン!
一目で誰が見てもわかる、大きな古墳があります。
 

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その規模なんと、全長104m、墳丘長82m、後円部は直径68m、高さは10m、前方部の幅28mと大規模!
前方部の脇に造出部が一つあります。
発掘時には前方部と造出部は削られていましたが、現在は修復され復元されています。
階段が設けられているので、登ってみましょう♪
 

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頂上では発見された副葬品の案内板が、出土した場所にそれぞれ置かれています。
墳丘上から4基の埋蔵施設が確認され、多くの武具などが発見されました。
その出土品の多さにびっくりしますよ!
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

地上10mの墳丘上からの眺め。
周囲は公園と野球場やテニスコートなど、穏やかながらも、子供達の笑い声が聞こえて来るとても明るい場所です。
 

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(画像=TABI CHANNELより引用)

季節が移ろうごとに草の色が変化し、まるで黄金のカーペットが敷かれているかのような光景が広がります。

住宅街の中にひっそりと佇む野毛大古墳は、悠々と大地に腰を落ち着けながら、時代を見つめ続けています。
この際、かつての等々力の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

野毛大塚古墳(ノゲオオツカコフン)

住所 : 〒158-0092 東京都世田谷区野毛1丁目25
電話番号 : 03-5432-2726
料金 : 無料

おわりに

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(画像=TABI CHANNELより引用)

等々力渓谷は都心とはとても思えない、自然豊かな都内屈指のヒーリーングスポットです。
遠くには中々行けないけど、ちょっと冒険したいという人にぴったり♪
次のお休みに是非とも足を運んで見てくださいね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
ここまでお付き合い頂きましてありがとうございました♪

提供元・TABI CHANNEL

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