クレジットカードの暗証番号をつい忘れてしまったという経験はないだろうか?こうなると実店舗での支払い時にクレジットカードを使用したくても暗証番号の入力ができずに困った事態がおこる。この場合、カード会社によって異なる対処法がある。ここではそれぞれの暗証番号の照会方法について紹介する。
クレジットカードの暗証番号はいつ使うのか
クレジットカードの暗証番号4桁は、カードを申し込む際に会員本人が決定するのが通常だ。
では暗証番号を実際に入力する場面というのはどのような時になるのだろう。主には、買い物時にICカード(ICチップ搭載のクレカ)を挿入した決済端末に暗証番号を打ち込む時だ。これは、実店舗でクレジット払いをする人がカードの所有者であることを証明するためである。
そのほか、キャッシング時や、クレジットカードを使用して券売機で電車や航空機のチケットを購入したり、国際電話のダイレクト通話を利用したりする時にも必要となる。
ほとんどの店舗では暗証番号でなくサインで決済可能
実店舗でクレジット払いを利用する際に暗証番号を忘れていることに気づいたら、どうすればいいのか?
ICカード対応端末の設置された実店舗でクレジット支払いする場合、暗証番号の入力が基本的に必要とされる。ただ、暗証番号を忘れた場合にはサインで対応してくれる店舗も多い。「暗証番号を忘れたのでサインでお願いします」とお願いすればそれでいい。
一部の店舗ではICカードでの決済時に暗証暗号の入力は必須としていることがあるので全てサインでOKではないので注意が必要だ。また、カードの裏面の署名欄にサインの記載がない場合、サインによる決済はできない。カード会社が、カードが手元に届いたらすぐに署名欄にサインをするように促しているのはこのためだ。
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暗証番号の照会はカード会社によって対応が異なる
では、暗証番号を失念してしまい、サインによる決済もできない時はどうすればいいのか?
その場合、カード会社のカスタマーサポートに電話するか、ウェブサイトにアクセスして暗証番号を照会することになる。ただし、その場ですぐに暗証番号を教えてもらえることはほぼないのが通常だ。
暗証番号の照会に時間がかかるケース
例えば、三井住友カードやイオンカードでは暗証番号を問い合わせると、登録している住所に1週間ほどで暗証番号の通知書が届く仕組みになっている。
セゾンカードは、パルコやリヴィンなどに設置されたセゾンカウンターに身分証明書を持参すると、その場で暗証番号を教えてくれる。ところが、セゾンカウンターが近くにない場合には手間がかかる。まず暗証番号照会のための用紙が登録している住所に郵送され、必要事項を記入して返送する必要がある。それからようやく暗証番号の通知書が書面で届くのだ。
Web上で確認できるケース
一方、楽天カードやMUFGカードでは暗証番号をウェブサイト上で確認できるため、スマホがあればその場で調べることも可能だ。ただし、パスワードを忘れてログインできなければ、パスワードのリセットや再設定といった手順が要されるので、やはりクレジットカードの暗証番号はしっかり覚えておくことを第一に考えたい。
そして、どうしてもクレジットカードが使えない時のことも考えて、ある程度の現金を財布に入れておくことも必要だ。
その場は現金払いでしのげたとしても、暗証番号の失念をそのままにせず、カード会社に照会しておこう。セキュリティの観点からも、自分のカードの暗証番号はしっかり把握しておきたい。
カード名 | 楽天カード | MUFGゴールド | 三井住友カード |
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暗証番号の誤入力でICチップがブロックされることも
クレジットカードの暗証番号を失念した時にやってはならないのが、手当たり次第に数字を入力することだ。カードに搭載されているICチップは暗証番号の誤入力を記憶し、誤入力が一定回数を超えるとICチップがブロックされ、ICカードとしての利用ができなくなるのだ。
万が一、そうなってもとりあえずサインによる利用は可能だが、いずれにせよ新しい暗証番号を登録したカードの再発行が必要となる。そのため、ICチップがブロックされる事態はなるべく避けたい。
正しい暗証番号を入力すれば誤入力回数はリセットされるため、暗証番号が分からなくなったときはカード会社に照会し、改めて正しい番号を入力することだ。
設定すべきではない暗証番号とは
このように、クレジットカードの暗証番号を失念してしまうと面倒なことになってしまうため、忘れない暗証番号を設定することが重要となる。
忘れない番号といっても他者から推測されるものではダメで、「1111」といった並び数字や「1234」といった連続した数字は論外だ(そのような数字はそもそも設定できないことが多い)。誕生日、電話番号、住所番地、車のナンバーの一部や組み合わせたものなどもリスクが高いのでなるべく避けたい。
基本的には他者からは推測されない、個人的に思い入れの強い数字を選ぶといいだろう。
また、失念に備えメモに取って持ち歩いたり、カードに書き込んだり、家族などに教えておいたりするのもやめた方がよいだろう。そのような行為は、暗証番号の漏えいの責任がカード会員本人にあるとみなされ、第三者に不正利用された場合でも補償の対象外とされることがある。
クレジットカードの暗証番号に関するQ&A
Q1,暗証番号は何回間違って入力するとブロックされる?
一般的には、3回連続で入力を間違えるとブロックされると言われている。
ただし入力回数について公表しているカード会社はなく、公式サイトのQ&Aには「一定回数」などと記載されている。例えば三井住友カードのQ&Aには「暗証番号の誤入力が一定回数を超えると、セキュリティが作動しICチップにブロックがかかるため、暗証番号でのお取引ができなくなります」と書かれている。これは、回数を明記してしまうと不正使用を試みる者が「◯回までなら間違えても大丈夫」と考えて、悪用されやすいからだ。
ある決済端末のマニュアルには「暗証番号を3回以上間違えた場合、暗証番号の誤入力回数が多いため取り扱いできないという内容のメッセージが表示される」とあることから、入力間違いは2回までがセーフで、3回目以上はアウトと考えていいだろう。
Q2,サインと暗証番号、どちらが安全なのか?
暗証番号による本人確認のほうが、安全性は高いと考えられる。
決済端末でクレジットカードの磁気ストライプ部分を読み込むとサインで、ICチップを読み込むと暗証番号で本人確認が行われる。
磁気ストライプはスキミングされて偽造カードを作られる可能性があるが、ICチップのデータから偽造カードを作るのは不可能と言われているからだ。
Q3,暗証番号を入力する必要がない場合とは?
まず、当然ながら支払い時にサインをする場合は、暗証番号を入力する必要はない。また、コンビニなどでの少額決済時は、決済端末にカードを差し込むだけで済むケースが多い。
最近では、非接触型電子マネーと同じように使える「タッチ(コンタクトレス)決済」対応のカードがVISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレスから提供されている。これを利用する場合も、暗証番号を入力する必要はない。
Q4,盗み見など注意しなくてはならないことは?
クレジットカードに限ったことではないが、暗証番号の入力時に注意したいのが他人に番号を見られることだ。直接見られるだけでなく隠しカメラで撮られたり、手元の操作から暗証番号を推測されたりすることもあるので、番号を入力する際は体やもう一方の手でしっかり隠すなどの工夫を心がけたい。
暗証番号に関することではないが、2020年6月にスーパーでレジ係をしていた高校生が、客のクレジットカードの有効期限とセキュリティコードを暗記し、その後売上票に記載されたカード番号を使って航空券を買っていたという事件があった。
他人にクレジットカードを見せることは、非常にリスキーな行為であることがわかるだろう。カード番号と有効期限、セキュリティコードを盗み見されたら、そのカードをネットショッピングで使われてしまうかもしれない。
券面にカード番号やセキュリティコードが記載されていないクレジットカードを使うなどして、このような不正を防止したい。
Q5,どんな時、暗証番号を確認すべきか?
連続して2回間違えてしまった場合は、カード会社の公式サイトで暗証番号を確認しよう。前述のとおり、3回連続で暗証番号を間違えてしまうとICカードの機能がブロックされてしまうからだ。
海外旅行中や重要度の高い買い物の際、あるいは現金の持ち合わせがなくクレジットカードしか支払い手段がない場合にカードがブロックされてしまうと困ってしまう。
自分が記憶している暗証番号に自信がないなら、暗証番号を入力する前に公式サイトで確認したほうがいいだろう。
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